2021年 珍作映画10選

 




今回は「えっ?サメ男」「ザ・テスト 護身術」を年間ベストの方に入れてしまったのでちょっと境界が曖昧になっちゃった感がありますが、やはり「ベストでもワーストでもないけどインパクトが大きかった作品」というのはまとめておきたいので、今年も10作ほど挙げておきます。



10.欧州の空にも奴らが進出




「スカイ・シャーク」


珍作度:★


ドイツ製のサメ映画というだけでも充分尊ぶべき極めて珍しく貴重な存在です。ただ、内容的にはお国柄のせいか変なところで真面目なのでいまいち弾け切れてない気がしてもったいない。サメ映画としてはかなりカネがかかっているので映像は文句なく素晴らしいです。



9.究極の選択




「アルティメット・チョイス」


珍作度:★


オッサンたちの思考回路についていけなかったけど内容はわりと濃い方なので、見る人が見れば楽しめるかもしれないとも思います。




8.タイムトラベル宗教戦争




「ブラック・イースター」


珍作度:★


タイムマシンを手に入れたイスラム過激派が過去に戻ってキリスト復活を阻止しようと企む。宗教的にかなり危険な匂いがする作品です。尺が長くて間延びしているのでそこを切り詰めればもっと楽しめたかも…




7.極悪にして残虐




「サイコ・ゴアマン」


珍作度:★★★★


本年度No1悪趣味映画。

やはり真の芸術というものは公序良俗やインテリに尻を向けてこそ生まれるものだなと思いました。




6.旅客機vs旅客機




「エアポート2021」


珍作度:★★★★


そういや今年のアサイラムにはこれがあったのを忘れてました。機動力に欠ける旅客機同士の闘いは例えるならメスのカブトムシ同士の喧嘩みたいな地味なまどろっこしさがありますが、とにかくバカバカしさ全開で変なごまかしや引き延ばしもないため、素直にその珍奇さを笑って楽しめます。



5.ジュラシック・プリースト




「必殺!恐竜神父」


珍作度:★★★★★★★★★


デタラメ忍者にアーメンダブツ!




4.メタ・サメ映画




「BAD CGI SHARKS 電脳鮫」


珍作度:★★★★★★★★★


クソサメ映画とは一体何なのか、その神秘的な根源に迫る意欲作。これといい「NO SHARK」といい、サメ映画が先鋭化しすぎて哲学の領域に足を踏み入れつつあります。それはそれでどこまでいけるか見てみたい。



3.お前には柔術があるのを忘れるな




「アースフォール JIUJITSU」


珍作度:★★★★★★★★★★


今年のニコケイ主演作の中でも珍作度合い・アホさ加減は「ウィリーズ・ワンダーランド」と互角のレベルにありますが、あっちと違って負のオーラを強く感じてしまった不憫な作品。開き直り方が足りなかったのと、タイトルに反して柔術使いがほぼ出なかったのが原因か。愛すべきダメ映画という趣きはあります。



2.セミファイナルのゴングが鳴る!




「セミマゲドン」


珍作度:★★★★★★★★★★


私は「本来大人しいはずの生物が凶暴化して人を襲う」映画を普段から探しており、本作はそんな超ニッチな隙間にジャストフィットする素晴らしいZ級映画でした。邦題、煽り文句、ジャケットデザインと何もかも完璧なセンスであり好事家の所有欲をいたく刺激する珍品中の珍品です。



1.無敵のオカルト殺法炸裂




「ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦」


珍作度:★★★★★★★★★★★★★★★


あの伝説的クソサメ映画師ブレット・ケリーによる超絶的珍作クソサメ映画。「ジュラシック・シャーク」はそこまでではないけど「ロスト・ジョーズ」がとんでもない虚無映画だったため今作もそういう心構えで鑑賞したところ意外にも恐ろしくぶっ飛んだ内容でひっくり返りました。

ほんとはベストに入れたいくらい愛してるけど、さすがに正気を疑われかねないのでこっちで我慢しておきます。これのTシャツがほしい…


コメント

異質な匿名さん さんのコメント…
新年おめでとう御座います。

今年も岩石入道さんの益々の繁栄とクソ&珍作、たまに良作映画発見と、
資産運用が上手くいくことを心から願っております。
ブログの収入も増えますように(毎月8円→10円くらいには)

ビッグタイトル以外の映画選びのセンスが壊滅的な私にとって、
岩石さんのブログは非常に役に立つものであり去年の10月頃からとてもお世話になりました。
食事の度にこちらのブログを開き、麺をすすりながら気になるタイトルを開いて読んでは「フフン」と笑いながら、
クソ映画との連戦に悶絶している岩石さんの文章を読むのが楽しくて仕方ありません。
ここで発見したりオススメされたサメ映画を含めどれほど観たことやら、感謝しかありません。

旧ブログもほとんど読んでしまい、更新が待ち遠しい限りです。
(ウルフタウンとクワイエットなんとか※吹き替えデータ間違いのタイトル でゲタゲタ笑いました。)

2022年は幸とサメ多からんことを。
岩石入道 さんの投稿…
>異質な匿名さん


これはどうも明けましておめでとうございます。
本年も引き続き私が地雷原で踊っている様を楽しんで頂ければ幸いです。3か月少々で旧ブログも含めてそこまで読み込んでもらえたとは嬉しい限りですね。ありがとうございます。
これからも異質な匿名さんのラーメンの汁を噴出させることができるように頑張っていきたいと考えております。

とはいえせっかく都会に引っ越してきたので、今年はなるべく劇場へ通おうかなとも思っています。あんまりあからさまな地雷ばっかり踏んでるとだんだん感覚が麻痺してきて、しまいにはサメ男や護身術みたいな変な奴をうっかり年間ベストに入れちゃったりしますからね。
「映画マニアがおすすめしてくる映画はたいてい面白くない」みたいなことを言われない程度の感性は保持しておきませんと…まあもう手遅れかもしれませんが。


資産運用はともかく、ブログ収入は増えないだろうなぁ…