「アルティメット・チョイス」 感想 変なオッサンコンビの奇怪なコント

概要

原題:Suburbanite

製作:2013年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:アンディ・ローレンツ

出演:ジョー・ネマーズ/ジョディ・ムーア/フランク・モズレー


深夜に居眠り運転をしていたジョンは、酔っ払いの男をはねてしまう。何とか隠蔽しようと男の死体をガレージに持ち帰るが、その男マックは死んでいなかった。自首すべきか葬るべきか悩むジョンにマックは身の上話を始める。なんとマックは別れた妻の殺害を殺し屋に依頼したというのだが…


予告編がないので本編

感想





アマゾンプライム配信の超低予算ポンコツサスペンススリラー(?)

登場人物の思考回路が色々とおかしくて観たことのない斬新なシチュエーションを作り出しています。舞台はほぼ主人公ジョンの自宅とガレージだけという貧乏くささですが、ここまで変な展開だと一周回ってある意味面白いです。



ジョンは居眠り運転で人をひき殺してしまい、隠ぺいを図ろうと死体をガレージに持ち帰ります。と思いきや被害者のマックは実は死んでいなくて、さあどうしよう…っていう話。



どうしようも何も生きてたんだからさっさと自首して救急車呼んでやれよ、ってかそもそも隠ぺいしようとすんなよ…と普通は思いますが、ジョンは愛する妻と子供がいるのでこんなつまらんことで刑務所になど入っていられないと言います。



じゃあもうとどめを刺してその辺に埋めるしかないな!ってことでマックを殺害しようとするジョン。清々しいほどのクズですな。それに対して、いや俺にも生きる権利があるんだと身の上話を始めるマック。しかしマックは「別れた元妻の殺害を殺し屋に依頼した」と自らの価値を下げるような告白をしてしまいます。死にたいのかな? かと思いきやそこから元妻の悪口を言って自己弁護。何を主張したいのかよく分かりませんが、離婚の際に愛犬を連れ去られたのがよっぽど腹に据えかねているようです。



マックの愛犬への情熱に当てられたのか、マックの携帯に元妻から電話がかかってきた際にはなぜかジョンが出て「なぜ犬を連れて行った」「犬を返せ!」とマックの愛犬を取り返そうと激しく迫ります。今はそんなこと超どうでもいいと思うんですが、何であんなに必死だったのか。



その電話でマックが元妻に暴力を振るっていたと知り、ジョンはマックを責めます。「驚いたな、女に暴力を?」「お前は死んだ方がいいんだ、安らかにな」などと言いながらマックをボコボコに殴りまくる。DVもそりゃあいけないことだけど、重傷を負って動けない当て逃げ被害者をボコるのも大概だと思うんですよね。



だというのに、やっぱり俺には殺せねえや…でも自首はしたくないし…仕方ないとりあえず病院へ連れてくか…と苦悩するジョンを見て「あんたは良い奴だな」と笑うマックは人を見る目が全くないと言っていいでしょう。どの辺がいい奴なのかさっぱり分からん。犬を取り返そうとしてくれたからか?



そんなジョンにマックは本心を明かす気になり、実は意図的に道路に飛び出して自ら轢かれたことを告白します。なんて迷惑な野郎なんだ。と言ってもジョンが居眠り運転をしていたのは間違いないわけだし、起きてたら避けられた可能性もある以上ジョンが無罪とはならないと思いますが。というかせっかく病院へ連れて行ってもらえそうな流れだったのになんでそのタイミングで余計な事を言うのか。



案の定、いや私の予想を遥かに超えてジョンはそれに激昂し、「クソ野郎め!人間のクズめ!俺が殺してやろう!」とさらにマックをボッコボコのギッタギタに。いやーこれはひどい。しまいにはチェーンソーを持ち出して「ハンマーよりこっちが残虐だぜ!」ときたもんだ。キレすぎだろ。



で、後半はマックが仕事を依頼していた殺し屋コンビが絡んできて事態はより複雑に混迷を深めていきます。まあ殺し屋コンビは何をしたいのか分かりやすいのでいいんですが、肝心のマックとジョンがメダパニ状態で会話も若干支離滅裂なところがあって理解が追いつきません。オチのアレが多分「アルティメット・チョイス」の結果なのかと思いますが、何でああなったのかは正直分からん。面倒くさいからもうええわ…って思っただけなんじゃないか?と疑いたくなりました。



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