「メガ・ショックウェーブ」 感想 人類史上最悪の地震ふたたび

概要

原題:SHOCK WAVES 2

製作:2023年イギリス

配信:ハーク/マイシアターD.D.

監督:ルイーザ・ウォーレン

出演:リー・マイヤーズ/アリーナ・デズモンド/ナゼク/サイモン・エリス/ジュリア・クエイル


人類史上最悪の地震が発生し、イギリス全土が壊滅。その地震は他の国々にも拡散し、世界が崩壊していた。そんな中、ある会社の社長宅が強盗に襲われる。一方その頃、パーティで羽目を外そうとしていた姉妹とその友人たちが地震の被害に遭い…


予告編

感想



衝撃のセルフ地震で全世界の度肝を抜いた

「ショックウェーブ 巨大地震」

の続編。

しかし監督はジャック・エアーズから毎度おなじみルイーザ・ウォーレンへ交代しています。



前作はZ級としてもあり得ないレベルのクオリティでクソ映画マニアを激しくエキサイトさせてくれましたが、本作はそれをさらに下回る驚愕の超Z級クソ映画となっています。



しかし前作に比べると分かりやすいネタや爆発力に乏しく、一見するとつまらなくなったように感じてしまう人もいるでしょう。しかし繰り返し見てみると、これはこれで地味に見所満載です。



まずキャラクター、状況設定、話の流れが「サンダー・ストーム~世界が壊れた日~」とほぼ同じです。「メガ・ライトニング」だって大して変わらんというのに。こんな短期間に臆面もなく脚本を流用しまくるルイーザ・ウォーレンの根性にまず乾杯。



しかも、前作の映像をかなり多めに流用しています。登場人物は一切絡まないので前作観てない人はだいぶ混乱するでしょう。いや観ていても混乱するけど。前作と同じ時間軸なのかな…と思ったけど、前作では一応みんなが危機感を持って逃げていたのに、本作の人たちは能天気すぎるのでそう見えない。やっぱり単なる水増しだった。ちなみにあとで有志(Lettuce702店長)が計測してくれた結果、前作流用分の映像は8分43秒だったそうです。



雷の時もなんか変でしたが、今回の地震描写も相当変。というか根本的に地震がどういう現象なのか分かってない節がある。報道で「地震が南アフリカへ向かっています」とか言ってますからね。人によって揺れ方が違うので、意思のある地震波のようなエネルギーがピンポイントで襲ってきている風に見えます。大して揺れてもいないのにとにかく建物にヒビが入りまくるだけだし。しかも大体が天井。被害者はみんな崩れた天井の破片に当たって死ぬので、雷が落ちる時と同じようなノリ。飾ってある皿とか全然落ちない。



それでもイギリス全土はおろか世界が崩壊するレベルの地震だと盛んに報道されているのに、呑気にパーティで遊ぼうとしている姉妹が主人公。パパとママは社長のお宅へお呼ばれしており、そこでは昇進祝いが催される模様。世界が崩壊しているのに死ぬほど緊張しているパパ。震源地なのになぜこうも世界と温度差があるのか。



その社長宅のメイド役がルイーザ・ウォーレン監督本人で笑っちゃいました。しかも地震が起きて家の壁に思いっきりでかいヒビが入ってる最中なのに、素知らぬ顔でノシノシとゴミ出しをしてたり、襲ってきた強盗に頭突きをぶちかましたりとやりたい放題でまた笑ってしまう。まあ監督業で忙しいせいか、すぐ退場はしましたけども。



その後は地震そっちのけで、社長宅に押し入ってきた強盗3人組と延々すったもんだ。強盗犯の手際が異様に悪く、抵抗する側の手際も異様に悪くて恐ろしくグダグダな展開。地震で揺れたら必死に天井の梁に捕まってみたり、何もしてない電子レンジの中が急に発火したりと変なシーンしかない。しまいには編集もなんだかおかしくて、夜なのに一瞬朝になったと思ったらまたすぐ夜になったりする。



まともな部分が無い。なかなかここまでいい加減なやっつけ仕事を目にする機会も珍しいですよ。今年はまだ上半期なのにかなり豊作の年となっていますが、純粋なひどさ・クソさではおそらく本作が暫定1位ではないかと思います。しかし「パンチ&ジュディ」も捨てがたいし、やはりルイーザ・ウォーレンは強いな…





「メガ・ショックウェーブ」(Amazon Prime Video)


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