「HELP/復讐島」 感想 オカメインコは無事

概要

原題:Send Help

製作:2026年アメリカ

発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン

監督:サム・ライミ

出演:レイチェル・マクアダムス/ディラン・オブライエン


コンサルタント会社の戦略企画室で働くリンダは、副社長への昇格を約束されていた。だが、社長が息子のブラッドリーに代替わりすると、それをあっさり反故にされてしまう。そんな中、出張中に飛行機が墜落。無人島へ漂着したふたりは過酷なサバイバル生活を強いられるが、そこで優位に立ったのはリンダの方だった。


予告編

感想



今年の1月に劇場公開していた無人島サバイバル映画。冬は大雪で劇場に行きにくくてスルーしちゃいましたが、この度レンタルで鑑賞しました。

アマプラ440円。



するとこれが思ってたより全然面白い。やはり巨匠の仕事はひと味もふた味も違いますね。



会社では当然社長が一番偉いもの。リンダはどんな酷い仕打ちを受けようが笑い者にされようが俯いて耐えるしかない。そう考えると会社組織って未だに公然と差別が許されるところで、ホント嫌な仕組みだなあ…とつくづく思いますね。そこから抜け出そうとFIREして無職になったら今度は平社員以下の穀潰し扱いなわけで、会社に限らず今の世界も旧態依然とした身分社会と大して変わらない。運と実力次第で上がれるからいいだろと言う人もいるだろうけど。リンダも不審者スレスレの怪しい挙動なので、そんな奴でも部長にまで上がれたんならもう満足してもいいんじゃないかな…という気がしないでもない。



しかし振る舞いはアレでも実際はサバイバル番組マニアのタフな女。無人島に漂流しても余裕で生き延び、何もできない文明人(笑)の社長を一方的に虐げまくってしまう。やっぱり身の回りのことを何でもカネで解決していると本当の「生きる力」が失われてしまってよくないなと思いました。料理、片付け、DIYは常日頃から意識的にやっておくべきですね。それにしても無人島にしては料理のクオリティが高すぎてビックリ。



腐れ社長イジメは序盤は爽快ですが、中盤辺りに来るとさすがに度が過ぎてだんだん社長がかわいそうになってきます。SNSで炎上した人があまりにも叩かれすぎて「さすがにもうやめてやれよ…」ってなるのと似てますかね。



思い返してみれば、社長の直接的な悪行はリンダの副社長昇格を却下したことぐらいなので、アレを切られるほどの目に遭わせるのはさすがによろしくない。口は悪かったから社長の味方までは出来ないけど、ここまで来るともうお互い様の域。どっちが勝ってもいいし、どちらが勝つのか予想ができない。最初はクソザコだった社長も無人島生活が長引いてそれなりに成長してくるというパワーバランスの移り変わりが実に絶妙で面白いです。



ところでリンダがオカメインコを飼ってるのはうれしくもあり、「鳥飼いは変人が多い」という偏見の表れのようでもありでちょっと複雑でした。しかも無人島に漂流している間オカメインコは一体どうしているのか? と一瞬心配になりましたが、そういえば元々は出張だったので誰かに預けているだろうと思い至りました。まあ私が心配するまでもなく後でちゃんと拾ってくれるのも巨匠らしい気づかいですね。インコを放置する腐れマダサスとはさすがに格が違いました。





「HELP/復讐島」(Amazon Prime Video)


 

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