「AYUMI」「養父」「MANA」 寺西監督の新作3本同時配信 感想 





10/23(金)、寺西監督の新作映画が3本同時配信という未曽有の異常事態が発生しました。しかも、全部アマプラ&U-NEXTで無料配信という太っ腹ぶり。ありがたくイッキ見させて頂きました。



ただ、さすがに3日連続で寺西作品の記事を書いてもついてこられる人がほとんどいないような気がするので、3作まとめて1記事でザックリ感想を記しておきます。



「AYUMI」

監督:寺西一浩

出演:太田奈緒/寺西優真/増田あゆみ/泉ピン子



これまでの寺西作品にちょくちょく出ていた(東京ヌードルのラーメン対決で買収されていたクリーニング屋とか)増田あゆみ先生のクリニックを題材とした途方もない謎映画。本人も本人役を称賛する役で出演しています。テレビマンの寺西さんがAYUMiクリニックを取材してドキュメンタリー番組を制作するという内容。



私はAYUMiクリニックは美容整形だと勝手に思い込んでたんですよね。が、患者さんは摂食障害や不妊治療、中絶などの相談にやって来る。エラ削り希望者にはその必要はないと反対する。



これじゃ何科なのか全然分からなかったので、一応HPを見てみたら何とも言えない気分になりました。治療シーンは全くないのでカウンセリングみたいなことしかやっておらず、別に何の事件も起きない。開き直ってクリニックのプロモーションビデオとして観ても、当たり障りのない会話しかしてないので非常に薄味です。


しかし、それでもこの後の作品に比べればまだ味がする方でした。




「養父~ただ、そばにいる~」

監督:寺西一浩

出演:寺西優真/泉ピン子/岡田伸晃/久田莉子



内容の大部分は寺西さんが少年の「ただ、そばにいる」だけの超絶芸術ヒューマンドラマの極み。


セリフ、

動き、

感情、

エンタメ性、


全てを極限まで排除して作られています。

その結果、何が残ったのか。

本作は会話の「間」をこれ以上ないほど重要視しているのが最大の特徴で、例えば



寺西さん「ウチ来る?」

↓

30秒ぐらい沈黙

↓

子供「うん」



全編に渡ってそんな感じの「間」が場を支配しています。

その間は基本的に棒立ちです。



「カサ借りたの?」「うん」みたいな、そのぐらい即答しろよ!!!!と突っ込みたくなる会話もたくさんありますが、急かしてはいけません。毎回即答してたら映画が10分持たずに終わってしまうからです。芸術映画とは、沈黙で人間の心を語るもの。つまりそういうことなんです。そういうことにしといてください。




「MANA」

監督:寺西優真

出演:山崎まな/大村崑/寺西優真


寺西さんの過去作「SPELL第5章~正しい呪い~」で、弟子に料理の写真を無断使用された料理研究家・山崎まなさんを題材とした史上空前の謎映画。



山崎さんが無言で料理を作っているシーンが多く、

本編の大部分は



「これ何を作ってるんだろう…」



と思いながら画面を眺めることになります。

こんな映画はマジで生まれて初めてです。



とはいえありきたりな料理ではないので、これはこれでエキサイティングな視聴体験ではあります。



なんせテーブルにもキッチンにも松の葉や松ぼっくりが大量においてあり、初っ端の料理は大量の松の葉をミキサーにかけて作る「松の葉ジュース」なのです。松の葉が食べられるなんて全然知りませんでしたよ。しかも生で。一体どんな味がするのか。飲んでみたいような、そうでもないような…



さらにデトックスチョコとかデトックスカレーなどを作っていくのですが、ことあるごとに大量の「松」を入れるんですよね。これはもうデトックスというより「松チョコ」「松カレー」ではないのか。この異常な「松」推しは一体何なのか。



それも松の葉だけではなく、「松の炭」やら「松酵素」だのといった謎の黒いブツをドバドバ入れまくる。松酵素って何だよ??と思って調べてみるとアマゾンで一箱30包入が14,580円で売られていました。どうもこの映画は松酵素のプロモーションビデオだったようです。「ブレイド・オブ・ザ・サン 太陽の刀」でバナバのプロモしてたのと似たようなもんか…?



松酵素の効果も味もあまり詳しく語られることはないので別に欲しくはなりませんが、葉の味はちょっとだけ気になりますね。かといってその辺の松から葉っぱをちぎってきて食べるのは気が引けるな。





「AYUMI」

「養父~ただ、そこにいる~」

「MANA」

(↑Amazon Prime Video)



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