「ジェスター」 感想 変幻自在のクソピエロ

概要

原題:THE JESTER

製作:2023年アメリカ

発売:プルーク

監督:コリン・クロチャック

出演:マイケル・シェフィールド/レリア・シミントン/デラニー・ホワイト/マット・セルビット


幼い頃に自分と母を捨てた父親の葬儀に出席したエマ。彼女はそこで異母姉妹のジョスリンと再会するが、ギクシャクした関係のまま別れてしまう。その後、エマの前に謎のピエロ”ジェスター”が出現。彼女たちを恐ろしい目に遭わせるが…


予告編

感想



見るからに無難そうなホラー映画だなぁと思いつつレンタルしてみたら、想像以上にフツーすぎるじゃんとこぼしたくなる没個性的ピエロホラーでした。



まあ大体ジャケに「あなたは死ぬ運命!!」だなんてやっつけキャッチコピーをデカ文字で載せてる時点で特にアピールポイントが存在しないと言ってるようなもんですね。なんせ世の中の大抵の人はいずれ死ぬ運命にありますしね。



内容的には、ハロウィンの夜に変態的なピエロが出現して主人公エマやジョスリンとその友人たちをからかいながら襲ってくる…ということで「テリファー」あたりとそんなに変わらない話ではあります。



ただ、本作のストーリーはあろうことか「異母姉妹間と父親との確執を描いた家族ドラマ」が主軸となっており、妙に真面目くさっているのがいけない。ホラー映画が第一に追求すべきなのはシリアスな家族ドラマなどではなく血と恐怖であるべきなのです。



安いスーツのクソ野郎こと”ジェスター”の人を食ったようなマジックでおちょくりながらの殺人はそれなりに悪くはないものの、テリファーのインパクトには遠く及びません。ジェスターが仮装した子供たちをからかっても、そこに緊張感は生まれてこない。子供をどうかするほどの邪悪さは感じられないからです。



ジェスターとは一体何者なのか。家族間の確執から生まれた負の精神エネルギーみたいな曖昧な扱いでした。それが当の家族間だけに作用するのであればまだメンタル病み系ホラーってことで納得が行きますが、ジェスターは全然無関係な墓守や警官、ジョスリンの友人たちを惨殺しているのがよく分かりません。精神エネルギーが暴走していたというんであれば実に傍迷惑な家族でしたね。



「ジェスター」(Amazon Prime Video)


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