「猛襲」 感想 真・津波シャーク

概要

原題:Thrash

製作:2026年アメリカ

配信:NETFLIX

監督:トミー・ウィルコラ

出演:フィービー・ディネバー/ホイットニー・ピーク/ジャイモン・フンスー/マット・ネイブル


カテゴリー5の巨大ハリケーンが海辺の町に来襲。高潮で堤防は破壊され、町は水浸しになってしまう。そして、血に飢えたオオメジロザメの群れが町民に喰らい付く。


予告編

感想



「セーヌ川」以来2年振りのネトフリオリジナルサメ映画。

監督は「処刑山」の人なのでかなり期待していました。結果として「セーヌ川」ほどではなかったものの、サメ映画としては充分すぎるほど真っ当で面白い作品でした。



内容的にはワニ映画の「クロール」のサメ版といった趣きですが、私はどちらかと言えば「津波シャーク」のグレードアップ版のように感じました。視点が3組に分かれてることや、洪水で閉じ込められた車からの脱出シーン、家に勢いよくサメごと浸水してくる絵面などを見るとどうしても津波シャークの方を連想してしまう。



サメの描写は特にトンデモ要素はなく、リアルなアニマルパニックとしてのサメ映画となっています。オオメジロザメはわりとそんな傾向にあるんですよね。淡水で活動できるとか何とか、そんな細かいことを気にするサメ映画製作者は極めて真面目な人に違いないからです。ただ真っ当なのはいいことだけど、散々脳を焼かれたサメ映画廃人的には若干物足りないのも否定はできない。



それより一番面白かったのは給付金目当てで施設の子を3人引き取った粗暴な男・オルソンの方です。自分と妻は分厚いステーキを食らって子供達にはパンしか与えない、という分かりやす過ぎるクソ野郎っぷりにワクワクが止まらない。腕やケツ肉を喰いちぎられるシーンでは期待通り笑わせてもらいましたし、


「オルソンさんクソ喰らえ!

オルソンさんクソ喰らえ!」


のくだりはタイミングが色々と神掛かっていて素晴らしい。ここは笑いすぎてどうにかなりそうでした。ここらへんにこの監督の作家性というか「味」が一番出ていたと思います。あとは同じセーターが何回も足を引っ張る描写などもですね。



オルソンさんはクソ野郎でも面白いだけだからいいけど、妊婦さんの方は若干フラストレーションがたまる存在でした。なりふり構わず助かろうとするのは仕方ないとはいえ、引きこもりの女の子は頼られっぱなしで何だかとてもしんどそうでしたし。単なる足手まといでしかない。赤子がサメに襲われるのもちょっとイヤな描写かな。どうせ喰われるわけがないといってもそういうスリルは求めてないんですよね。あんな環境で出産したら何かの感染症にかかりそうな気もする。



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