概要
原題:LEVIZIA
製作:2024年ドイツ
発売:VIDEO VIOLENCE RELEASING
監督:オラフ・イッテンバッハ
出演:マルティン・ウォルテ/ヴェレーナ・コニエッチケ/モニーク・バートニック
第一次世界大戦下のドイツ。戦闘で負傷したヨハネスは謎の女性レヴィジアに助けられる。だが、介抱されている間に軍はヨハネスを脱走兵として手配。レヴィジアと愛しあうようになったヨハネスは彼女と共に逃げ出すことに。だが、レヴィジアはただの人間ではなく宇宙から飛来した高次元生命体だった。
予告編
感想
往年のドイツスプラッター四天王の一角、オラフ・イッテンバッハ監督最新作。
ちょうど4年前にクラウドファンディングでサポーター募集していたのを見かけてこっそり資金提供しておいたのですが、さすがに時間が経ちすぎてもう忘れかけていた頃になってようやく完成し、年明けにリターン品のブルーレイが届いた次第です。正直製作が難航しすぎてお蔵入りしちゃうのかなと思ってました。プロジェクト責任者のヒロシニコフさんお疲れ様でした。
で、正月早々喜び勇んで鑑賞してみてビックリ。これは途方もない超大作(本編181分!)にしてドイツスプラッター映画の新たなるマスターピースの誕生を目の当たりにしたと言っても過言ではない。
ストーリーは概要欄に記した通り、第一次世界大戦時のドイツを舞台にドッカンドッカン大砲が炸裂しつつSF風味でやや宗教臭い雰囲気をまとった一大残虐絵巻となっております。かなりリッチな絵面で特殊効果も盛り盛り、クラファンで金を集めたインディペンデント映画とは思えないクオリティ。
一見格調高くてシリアスな映画に見えるんですが、数分に一度はド派手な人体爆裂スプラッターが入るうえ、異常にしょうもない下ネタやお笑い要素が強引にねじ込まれる…というカオス極まりない内容が素晴らしい。人体爆裂にしろ下ネタにしろ、大体何の必然性もないのでただやりたいことをやりたい放題やってるだけなんですよね。
もちろんイッテンバッハに資金提供するような人はそういうのを心から望んでいるわけで、誰も文句などあるはずがないのです。が、それにしてもそこまでやるのかよ!?という想像を超えた驚きが本作にはあります。頻度と質、両面で。
特にアレですね、宇宙からの高次元生命体がオッサンの座っているボットン便所の下で顕現するシーンは酸鼻を極めすぎていて久々に震えました。気持ち悪い映画を作らせたらドイツに太刀打ちできる国はないと断言できる。
レヴィジアは女性ながら身体能力が高く、バク転を決めながらスタイリッシュにドイツ兵や飲み屋のオッサンたちをグチャグチャに粉砕していく。格闘アクション好きも大満足の出来栄え。それにしてもレヴィジアは明らかに人外の強さなのに何も気にせず次々と襲いかかっていくドイツ人たちには畏敬の念を禁じ得ない。
ゴア描写に関しては大体みんな最初の一撃で絶命しており、その後のオーバーキルっぷりが執拗すぎてアレなだけでそんなにムゴいと感じることはなかったですね。ボットン便所でアレを引きちぎられたオッサンは別として。
オッサンといえば後半でなぜかレヴィジアに服を剥かれたオッサンがひたすら全裸でクライマックスのバトルを賑やかしていたのが最高でした。笑いのセンスが独特すぎる。メイキングで裸のままインタビュー受けてたけどあそこは字幕欲しかったなー。
イッテンバッハ監督の過去作と意外な繋がりがあったり、これまでの総決算・集大成的な作品にしようという高い熱量に圧倒されました。これはサポートしておいて良かった。ちなみにブルーレイはいずれ一般販売も行うそうです。
エンドクレジットには私の英語名
Rockindo
がしっかり記載されておりちょっとうれしい。
日本人だけでも285人が支援したそうです。イッテンバッハもまだ結構人気あるんだなあ。

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