概要
原題:TSUNAMI SHARKS
製作:2024年イギリス
配信:マイシアターDD
監督:ベン・J・ウィリアムズ/タイラー=ジェームズ
出演:ローレン・ステルク/ティアナン・マレーン/シシー・クラーク
イギリスのある港町が突如巨大な津波に襲われた。町全体が水没してしまい、コックのフレディは母親や妹と離れ離れになり、各々が厳しいサバイバルを強いられる。しかも、巨大津波は無数の人喰いザメを町に連れてきたのだった。
予告編
どうしてこうもやる気のないサムネ画像なのか?
感想
「ジョーズ・イン・ツナミ」とか「ゾンビ津波」とかの三番煎じ的な英国製Z級クソサメ映画。
監督はあの衝撃作「ディープ・インパクト2025」のタイラー・ジェームズ他一名で、知らない間に私はこの人の監督作品を全て(5つ)コンプリートしていたんですが、本作はその中でも確実にベストワンと言える大ケッ作でした。
なんせ「津波」「サメ」「調理器具」「クルマ」「人間」「物理現象」など本作に登場するほとんど全ての要素に対する解像度が異常に粗く、あり得ないほどツッコミどころまみれになっているんです。そこら辺で量産されてる凡百のクソサメ映画とは格が違いすぎる。たぶん少なく見ても10秒に1回は致命的なツッコミどころが発生していましたね。
まず、地震が起きてもいないのにいきなり町が津波に飲み込まれます。まあ遠く離れた場所で超巨大地震が起きたのであれば津波だけ来るかな。全く警報が出てないのもイギリスなら仕方ないか。
それよりも水位がやたらコロコロ変わりまくるのが大問題です。基本ひざ下くらいの浸水で済んでるように見えるのですが、たまに水が急に消え失せて床が見えたり、逆に腰まで増えたりします。
ひざ下の水位だろうが背ビレだけは立派なホホジロザメがウヨウヨしているのはもはやクソサメ映画の様式美と言っていいのかどうか。だいぶ狭い隙間も通り抜けるので魚体は鮭サイズなのでは?と感じる場面も。しかもこの映画のサメは決まったルートを決まったタイミングで巡回しているらしいんですよね。なのでよく観察していれば安全に避けて進める模様。このゲームの敵キャラみたいな設定は一体…
1階が水没して危険になったから2階へ上がっていくと、天窓を突き破って水とサメがドバドバ流れ込んできた!これはヤバイぞ!
……と思ったら、その次には車に乗ってエンジンをかけるという謎の暴挙に出てみたりする。せっかく2階へ上がれたのになんでまた降りてわざわざ水没車に乗るのか全く分からない。しかもエンジンかかっちゃうし。やはり水位は30センチくらいしかないのか?それでもホホジロザメが窓から突っ込んでくるけども。
一方、どっかの調理場でのいけ好かないコックが突如燃え盛るオーブンレンジの中に落下して生きながら丸焼きにされたりします。そんなデカいオーブンじゃなかったし、何で落ちたのか分からんし、何で動作してたかも分からんし、サメ映画史全体でも屈指のわけわからん珍場面でだいぶ面白かったです。
さらにまた別のところではキルビルのブラックマンバみたいな恰好のお姉さんがホテルに籠城するのですが、どうも見覚えがありすぎる。他の映画でもそこに籠城してたような…たぶん「モンスターネード」かな?
籠城と言ってもソファで寝てられる程度の水位なので全然大したことない。なのに命がけでソファを伝って電話をかけようとして指だけ喰いちぎられたり、階段で屋上近くまで昇ってからエレベーターに乗ろうとしてサメに襲われたり、全然意味の分からない自己犠牲心を発揮する女の子たちなど、異様な頻度で異様な光景がバンバン映し出される。脳に未知の刺激がグイグイくる、マニアにとってはたまらない出来の素晴らしい珍作でした。
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