「処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ」 感想 ゾンビ独ソ戦

概要

原題:Død snø 2
製作:2014年ノルウェー・アイスランド
発売:アムモ98
監督:トミー・ウィルコラ
出演:ヴェガール・ホール/マーティン・スター/オルジャン・ガンスト/スティッグ・フローデ・ヘンリクセン

雪山へ遊びに行ったらナチゾンビ軍団に襲われたマーティン。仲間と片腕を失いながらも何とか生き延びて下山するが、事故を起こして気を失ってしまう。目が覚めると医者のミスで悪魔の腕を移植されていた。その腕は死体をゾンビ化し、使役することが出来る能力を持っていた。ナチゾンビ軍団がタルヴィックの街に侵攻してくるのを目の当たりにしたマーティンは、凍土の下に埋もれるソビエト兵軍団をゾンビ化させて復活。ナチゾンビ軍団にけしかけるのだった。

予告編




感想


「海へ行けばよかった…」の煽り文句が印象的な「処刑山 デッドスノウ」の続編。なんですが、私はそちらを見ていませんでした。借りて来てから気が付いた。これは失敗した。
しかし、前作を見ていなくても充分すぎるほど楽しめました。こんなにも素晴らしい出来だとは思わなかった。今まで観た北欧映画の中では間違いなくベスト級の逸品です。

前作は雪山へ遊びに行った若者たちがナチのゾンビ軍団に襲われるという内容のようです。主人公のマーティンはその中で唯一生き残り、逃げ切ります。しかし片腕を切断されており、気絶している間にナチゾンビ軍団のボスであるヘルツォークの腕を移植されてしまう。で、その腕には死者を蘇らせてしもべにする力があったという話。



どうせ一山いくらの低予算ゾンビ映画なんだろうなと思って観始めたんですが、本作はえらく金がかかっておりスケールが大きいです。これには非常に驚きました。これはぜひ映画館で鑑賞したかった。なんで全国で劇場公開してくれなかったの? マンガ原作の邦画とかディズニーだのピクサーだの口当たりの良い映画ばっかりやってないで、こういう刺激的なやつもちゃんと劇場公開してほしいものです。


ナチゾンビ軍団はナチスの中でも特に恐ろしい部隊のイメージが強いアインザッツグルッペンの奴らで、タルヴィックの街の住民を皆殺しにする任務を遂行しようとやってきます。それも戦車で。戦車に乗って襲ってくるゾンビなんてさすがに初めて見ました。本物の戦車が街中を走り回ってパトカーやら家屋やらをバキバキ破壊して回るのがたまらなく爽快です。また、本作は腸を引きずり出す場面がやたら多いんですが、腸を使って戦車に給油するシーンは最高に面白かった。


そんな超強力なナチゾンビ軍団にマーティン一人では対抗できるはずもなく、アメリカから「ゾンビ・スクワッド」と称する濃いオタク3人組が応援にやってくるわけですが、それでも全然足りない。なので、昔タルヴィックの街でナチスに殺されて埋められたソビエト軍の死体をゾンビ化させてしまおう!という流れ。これは最高にワクワクする展開です。

なんせ世界大戦時に散々やり合ったナチスとソビエト軍が再びハラワタを撒き散らしながら殺し合うわけですから。そんなの面白くないわけがないでしょう。ゾンビ映画ながらも軍勢同士の激突ということでかつてないスケールの大殺戮が繰り広げられます。こんなに見応えのあるゾンビ映画は本当に久しぶりです。

ここまで面白いんだったらしっかり前作から鑑賞しとくんだったなあと激しく後悔しました。なので、これから観ようという人は前作と一緒にレンタルすることをお勧めしておきます。






コメント

匿名 さんのコメント…
1のほうは容赦ないし死に方がえぐいんですよね
腸をびろーんとか
https://www.youtube.com/watch?v=mKoWS9Khygo

Deadsetなんかも期待せずに見たら面白かった記憶があります
岩石入道 さんの投稿…
>2023年12月29日 8:34の匿名さん

1は未だに観てませんが、
「海へ行けば良かった…」という煽り文句が忘れられません。