概要
原題:Ship of the Damned
製作:2024年イギリス
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:スティーブ・ローソン
出演:ハナジ・バン・ベンツ/ジェイコブ・アンダートン/ベン・マニング/フランチェスカ・ルイーズ・ホワイト/シアロン・デイヴィス
古い船の専門家であるエレナの元に、今は沿岸警備隊で働いている元カレのマイケルから「400年前の船が漂流しているのを発見した」との一報が入る。喜び勇んで船の調査に赴くエレナだったが、船内には魔女の呪いで不老となった人喰い海賊たちが潜んでいた…
予告編
感想
「ドラキュラ・スクワッド」のスティーブ・ローソン監督&ハナジ・バン・ベンツによるブリティッシュ・ネオクラシカルホラー第3弾(?)。
U-NEXT 399P。
「ドラキュラ・スクワッド」はハナジ・バン・ベンツがドラキュラに捕らわれた夫を救うために独学で中国拳法を修業するという変な展開が面白い良珍作でした。が、本作のハナジ・バン・ベンツは最初から何らかの格闘技をマスターしており、始まって早々に回し蹴りからの回転足払いからの寝技という難しそうなコンビネーションを披露してくれます。肩回りもたくましいし、元々格闘技をやってる人のようですね。ブルース・リーのモノマネみたいな動きもしてたし、本当はこんなわけのわからんC級カニバリズムホラーではなく普通のアクション映画に出たいんじゃないかな。
そんな屈強な船マニアのハナジ・バン・ベンツが古い海賊船に元カレと乗り込んだら、不老長寿だけど陸には上がれない呪いをかけられたカニバリズムパイレーツ軍団に捕まってしまうという話。船を発見したはずの沿岸警備隊は一体何をやってるのかと突っ込んではいけません。その辺を考え出すと設定的にこの話はもう成り立たないので。
ちなみに海賊たちはそこまで話の通じない化け物ではなく、わりと普通にコミュニケーションがとれます。過去に何があったか適当に教えてくれるし、航海日誌も読ませてくれる。まあ、腹が減ったら喰われるにしても。
それはそうと全体的にダラダラした尺稼ぎの会話シーンが多く、見ていてかなりつらいものがあります。ドラキュラ中国拳法のような珍要素が少しでもあれば面白がる準備はできているのに、特に何も提供されない悲しみ。しいて言えば、拘束されていたハナジ・バン・ベンツが足でナイフを挟み、油断した海賊の後頭部を貫くシーンの「んなアホな…」感はそこそこでした。まあそれだけかな。
「ドラキュラ・スクワッド」(Amazon Prime Video)
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