「バーニング・ブラッド 忌まわしき復讐」 感想 魔女を焼いたら七代祟る

概要

原題:The Ones You Didn't Burn

製作:2022年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:エリース・フィナーティー

出演:ネイサン・ウォレス/ジェナ・サンダー/エステル・ジラール・パークス/エリース・フィナーティー/サミュエル・ダニング


父の訃報を受け、ネイサンとミラの兄妹は故郷サウスハンプトンへ帰省する。父は代々受け継がれてきた農地を売ろうとしていたが、ネイサンに「我々の先祖が殺したんだ。奴らは忘れてない」という謎めいた言葉を残し、海へと入り自ら命を絶ってしまう。

(↑U-NEXTより)


予告編

感想



大昔にご先祖様が焼き殺した魔女の子孫に復讐されるという理不尽オカルト系謎映画。

U-NEXT399Pで鑑賞。



見るからにまったりしてそうな謎映画だな…と思いつつ70分と短い尺だったので気楽にポチってみたわけですが、実際観てみると想像以上に途方もなくまったりした映画でした。70分が140分にも210分にも感じられるほど緩慢な空気が流れております。



とはいえクソ映画の類ではなく、極めて真面目に行儀よく作られているとは思います。世の中、大抵の仕事は真面目にやればある程度は上手くいくものですが、ホラー映画に関してはそうでもないのが厄介なところ。バケモノもサイコ野郎も、それどころか血の一滴さえも出ないのはさすがに厳しい。かといって人間ドラマが面白いかというとそんなのもほぼ無いも同然だし…



ビジュアル的には、主人公ネイサンがよく見る悪夢が見所と言えるでしょうか。夜の海からかなり貞子っぽい髪形と服装と動きで這ってくる女性にのしかかられるというもの。そこそこ不気味と言えば不気味ではあります。ネイサンもさぞかし苦しんでいるのでしょう。と思いきや、貞子の尻を掴んだりもしていたので別に悪い夢じゃなかったのかもしれません。



その貞子が実は父親の畑の従業員であると知り、こんな土地は売り払ってさっさと逃げようぜ!と騒ぐものの、ヤク中の兄貴の言うことなど聞きたくない妹と喧嘩になってしまうあたりがクライマックス。非常にどうでもいいですね。終盤に至るまで死人すら出る気配がないので、あまりにも退屈すぎました。ほとんど誰も観ないだろうし、私も明日には観た事を忘れていると思います。



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