「ザ・カース」 感想 ねえ、グロいよ

概要

製作:2026年日本・台湾

配給:ライツキューブ

監督:宇賀那健一

出演:海津雪乃/YU/邵奕玫/詩歩


渋谷で美容師をしている璃子は、ある日台湾の友人シューフンがSNSにあげた写真に不気味な女が映っていることに気が付く。さらに「さっさと死ね」などと物騒なコメントまで付けられていた。シューフンと連絡が取れず、元恋人のチャーホウに電話すると、シューフンは半年前に変死体となって発見されたという。それはSNSを通じて降りかかる「呪い」だった…


予告編


感想



「インコンプリート・チェアーズ」の監督による台湾合作のオカルトホラー。

U-NEXT399Pで鑑賞。



まず冒頭、呪いの被害を受けたと思しき台湾女性が路上でトラックに轢かれるシーンがすごい。タイヤに巻き込まれてえらいことになるゴア描写に目を見張ります。なんて無惨な死に方なのか。それはいいとして、そんなことになってるのに一切気づかないでそのまま走り去るトラックドライバーがすごすぎる。「事故物件 身も凍る執念」など北米テレビサスペンスではよくあるけど、逆に言えばそれ以外では見た事がない光景にテンションが高まりました。



とはいえ舞台が東京に移ると、Jホラー的な静かな雰囲気に。主人公の璃子や親友がSNSを見ていたら呪われてしまい、じわじわと蝕まれていき、呪いの根源を探ることに。とても真っ当なホラー展開で普通に楽しめます。ただ璃子は怪奇現象が起きてもそこまで怖がってる感じがなく、わりとスルー気味なんですよね。正常性バイアスが強いのか何なのか。親友が亡くなって悲しんでるかと思ったら、通知音が鳴った瞬間スマホスマホ。まあ人間そんなもんかもしれませんが。



しかし後半、呪いの元凶が台湾にあると判明し舞台は現地へ。ここからだんだん様子がおかしくなり、静のJホラーから動のホラーコメディへ転換。個人的には後半の方が断然好みです。口から手が出てきて包丁を取りに行ったり、胡散臭い霊能力者に除霊を頼みに行くシーンなんてもう完全に笑いを取りに来てますよね。喉から手が出るほど欲しい!を真面目に実写化したところを初めて観た。そういや普段何気なく使ってる慣用句だけど、なんで喉から手を出そうとするんだろ…



しかしそれすらただの前振りに過ぎず、呪いの元凶たる悪魔的おばさんがマジでいいキャラすぎて最高でした。下手すると「ウェポンズ」のグラディスおばさんより凶悪で面白かったんじゃないか。



「私の出した飲み物なんて

クソ汚くて飲めねえってことですよねえ!?」



何をどんだけこじらせたらこんな悪魔的面白おばさんが生まれてしまうのかと思うくらい理不尽で傍若無人。そのうえ動機が驚くほどしょうもなさすぎるし、そのわりに呪いが強すぎてヤバイ。そんなのと対峙する璃子の方も何か変で「ねえ、グロいよ」となぜか完全に人ごとだし、なぜか異常事態に背を向けてスマホをいじり出す。こいつも大概おかしすぎる。しまいには悪魔的おばさんの繰り出す一閃が鋭すぎて剣の達人みたいになってるし、カオスすぎてずっと笑ってました。いやー良い映画だった。





「ザ・カース」(Amazon Prime Video)



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