「キング・オブ・ブリトンズ」 感想 ブリトンおばさん必殺のダンシング火炎斬り

概要

原題:King of Britons

製作:2021年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:クリストファー・フォーブス

出演:シャーマン・ギルズ/ジェジベル・アナット/ ジョセフ・ズコフスキ/アンジェラス・サンクタム/コービン・リヴァーズ


5世紀、ブリタニア。ピクト人を撃退するためブリトン人の王ヴォーティガンはサクソン人の兄弟を国に招き、ピクト人との戦いに勝利。やがてサクソン人は勢力を拡大、王の息子カティガンと王妃ロウィーナはサクソン人たちの兵を挙げ、自国の民と戦うヴォーティガン王に反旗を翻す。お互いの血を流しながらも和平に歩み寄ったかに見えたが、ロウィーナの策略によってブリトン人は壊滅的な打撃を受け、ヴォーティガンも生き延びたものの重傷を負ってしまう。その後、ヴォーティガンは、ロウィーナの弟ヘンギストによるブリトン人への迫害を知り、前王妃セヴィラたちブリトン人とかつての敵ピクト人たちの力を借り、奪われた自由と国を取り戻すため再び立ち上がる。

(Amazonより)


本編

感想



「潜水艦ハンリー」で一躍Z級映画マニアから大人気(?)となったクリストファー・フォーブスの新作Z級歴史映画。

アマプラ299円、

itn distribution



5世紀のブリタニアとか言われてもその辺の歴史は全く分からんのですが、ピクト人なる謎の民族が存在したという史実は勉強になったので観て良かったなと思いました。ストーリー的には元々敵対していたピクト人とブリトン人が手を組み、サクソン人と戦うという流れです。



しかしピクト人は体にペイントを入れた原始人みたいな感じなので分かりやすいけど、ブリトン人とサクソン人の区別が異様に付きにくい。誰と誰が敵対してるのかよく分からなくて話に乗れない。剣戟アクションは例によって恐ろしくヘナヘナしていてある意味面白いけど戦闘シーン自体は少なく、変な儀式ばかりしていてよく分からんしものすごくつらい。かなり上級者向けのZ級映画と言えます。



とはいえ見所がないわけではなく、ブリトン人のリーダーであるペンドラゴン兄弟がピクト人と協力すべく交渉するところは面白いです。彼らが協力するに値するのかピクト人に色々試されるのですが、その中になぜか「舌戦」の試験があり、


「相手を思い切り罵倒できるかしら?」


なんて言われて


「この仔豚が!」

「このクソ野郎め!」

「お前なんてメスブタだ!」

「お前はゲロ野郎だ!」


みたいなしょうもない罵倒合戦が繰り広げられるんです。この真面目にやってるのかふざけているのか分からない微妙な温度感がZ級映画の醍醐味と言えます。



また、本作は基本的にみんなボロキレや汚い鎧を身に着けていて衣装面ではそこまで違和感はなかったのですが、後半敵にやられて倒れるシーンで実はジーパンを履いていたことが露呈します。単なる揚げ足取りと言われるかもしれませんが、画的には面白くて笑ってしまいました。



また、本作はただの歴史ものではなくファンタジーも混じっており、呪術師や王妃が魔法を繰り出して戦う場面もあります。燃える剣を振り回して踊るおばさんが炎のビームを発射するところは本作最大の見せ場と言えるでしょう。あれは真面目にやっていたのか本気でよく分からない近年稀に見る珍シーンでした。なので総合するとルイーザ・ウォーレン監督の「サベージ・ウォリアー」と同じくらいの面白さだったんじゃないかなと思います(これで伝わる人がどんだけいるか分からんけど)




「キング・オブ・ブリトンズ」(Amazon Prime Video)




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