「ディープ・インパクト2025」 感想 太陽が 落ちてくる

概要

原題:SUNFALL

製作:2024年イギリス

発売:AMGエンタテイメント

監督:タイラー・ジェームズ/ベン・J・ウィリアムズ

出演:サム・サックウェル/ナタリー・ローレン/コナー・ポウルズ/ポピー・キャッスルトン


2025年、太陽が突如赤色巨星期に入り、地球は太陽フレアや隕石に襲われ壊滅しかけていた。この事態に使えそうな真空爆弾を持つ科学者のトレバーは、大企業のいけ好かない御曹司デラスに地球防衛システムを使わせてくれと頼み込むが…


本編

(本編youtubeにあんのかい!)

感想



今月からレンタル開始のディープ・インパクト20XXシリーズ最新作。

暗黒と絶望のitn distribution印。

新作料金399円で鑑賞いたしました。



原題が「SUNFALL」なので、ローランド・エメリッヒの「ムーンフォール」のパチモンのようです。エメリッヒと言えば毎度おなじみ「インデペンデンス・デイ20XX」「デイ・アフター・トゥモロー20XX」などディザスター映画のパチモンを大量に作られることで有名ですが、「ムーンフォール」だけはなぜか完全に無視されています。落ちてくるのが月じゃないから「ムーンフォール2025」に出来ないのがダメなんでしょうか。配給会社はそんなにタイトルに20XXをつけたいのか?



それはどうでもいいとして、内容の方は「ショックウェーブ 巨大地震」と双璧を成すと言っても過言ではない超Z級クオリティです。尺が74分しかないのに回想シーン使いまくり。スタッフにスコット・ジェフリーがいないかちょっと探してしまいましたが、どうやら関係ない模様。さすがイギリスZ級映画界、層が厚い。



太陽が膨張だか接近だかしているってことで、燃え盛る隕石がバンバン降ってきてピンポイントで人間にぶち当たっています。それがマーク・ポロニアに勝るとも劣らない驚愕の映像表現であることはさておき、登場人物があまりにも少なく、どうやらすでに人類は絶滅に近い状態らしい。



そんな中、「真空爆弾」なるアイテムを開発した若き科学者トレバーはどっかの大企業が持つ地球防衛システムと組み合わせれば地球が救えるのではないかと考える。大企業の御曹司デラスは自分が救世主になれるならOKというが、トレバーはそれじゃイヤだと決裂。「地球を救ってもカネにならない」そうです。



真空爆弾で地球が救えること自体は意見が一致しているようですが、

トレバーは「太陽の一部をブラックホールで吸いこんで抑える」と言い、

デラスは「太陽を爆発させる」とおっしゃる。

まあ…本人たちがそれでよければ何も言いますまい。



とりあえず隕石とかファイアネードから逃れるため、その辺で知り合った女性たちとバンで逃げるトレバー。ドライバーは

「この先の道に裂け目がある!」

と悲鳴を上げるが、

荷室にいて何も見えてないトレバーは

「スピードを上げればいける!」

と無責任に叫ぶ。

さすが太陽をブラックホールに吸い込ませようとしている男です。



ただ野郎共だけでなく女性陣もかなりおかしく、


「メガネを落として何も見えない!メガネメガネ!」


とウロウロしながら地割れに飲み込まれたり、


隕石から逃げてコケてしまい、トレバーにおんぶされながら


「おんぶって楽しい!!」


とか言っちゃったりする変な人ばかりです。

笑いを取る目的で言わせているなら成功はしていますが。



何やかんやで真空爆弾を搭載したミサイルを太陽に発射するぜ!って時になぜかミサイルに乗り込み「クソ暑い!」と叫ぶデラス、それを知りながら「太陽に突っ込む気だろ」と無慈悲に発射してしまうトレバー、そして速攻で太陽まで到達するミサイル。距離が近すぎる。やはり太陽は落っこちてきていたのか。そんな近くでブラックホールを発生させたり太陽を爆発させたらもうダメだろというか本来の位置でもダメだろと思いますが、まあその結果どうなるかは実際にご覧になって頂きたいかなと思います。





「ディープ・インパクト2025」(Amazon Prime Video)


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