概要
原題:Cupid
製作:2020年アメリカ
配信:Green Light
監督:スコット・チェンバース
出演:ジョージナ・ジェーン/マイケル・オウス/アビ・カッソン・トンプソン/アリ・バロウティ/バオ・ティエウ
神話の世界でなんか色々あったキューピッドは悪魔のような残酷な神となっていた。
一方、女子高生のフェイは同級生のイジメっ子から途方もなく悪質な罠を仕掛けられ、大恥をかかされてしまう。絶望したフェイは黒魔術でキューピッドを召喚し、復讐を願うが…
予告編
感想
毎度おなじみスコット・チェンバース(=ジェフリー)監督によるホラー映画。今回は愛の神であるはずのキューピッドが普通に毒矢で人を狙い撃ってくる変わり種の作品となっております。
何よりこの監督の作品としては過去イチ面白いです。毎度毎度ろくでもなさすぎる手抜きクソ映画ばかり発射してくる人物なので、今回もそんなもんだろうなと油断していたら普通に楽しめる出来で驚愕しました。
スコット・ジェフリーも本気を出せばこれくらい撮れるんだ!…ということは分かりましたが、じゃあ普段撮ってるあの超絶クソ映画群は一体何なのか、その辺の説明がほしいところではあります。
本作は高校が舞台となっており女子生徒たちによる陰湿極まりないイジメが描かれます。仕掛ける方も人生捨てるつもりじゃないとなかなかやれないだろ…と思ってしまうほどに悪質がすぎる。殺し合いに発展しても致し方ないと言えます。それなりの原因もちゃんとあるし、これはこれで暗黒学園ドラマとして充分面白がれる出来栄え。
イジメられっ子のフェイが悪魔的キューピッドを召喚してからは、いかにその邪悪な女子生徒たちを射貫いていくのかがお楽しみになるわけですが、フェイがなぜかターゲットを学校全体に指定してしまったために無関係の善良な人物からやられていくことに。校長が特に気の毒でしたね。結構いい人だったのに。
まあ、キルカウントが多いに越したことはないから別にいいですけどね。特にハートの抜き型で肉をえぐり取って焼き、みんなに食べさせるくだりは「マザー・クランプス」を彷彿とさせる珍場面になっていて大いに笑わせていただきました。
 
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