「ジュラシック・ユニバース 失われた王国」 感想 頸動脈を狙え!

概要

原題:THE LAND THAT TIME FORGOT

製作:2025年アメリカ

発売:ニューセレクト

監督:アンソニー・フリス

出演:ジャック・ピアソン/ローレン・クーポウィッツ/デビッド・マーゲット/ジョノ・ダービー/マイケル・パレ


ベーリング海を航行中だったオーストラリア海軍船がロシアの潜水艦からの襲撃を受ける。オーストラリア海軍のタイラーたちは潜水艦に乗り込んで敵を制圧。だが、甲板に出ると今度は巨大なモササウルスが出現。なぜか恐竜が跋扈する見知らぬ島へと漂着していたのだった。


予告編

感想



「ジュラシック・ユニバース」

「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」


に続く、アサイラムの超絶大人気シリーズ第3弾!

ということではもちろんなく、ただジュラワ新作に便乗しただけのよくある単発の腐れ低予算パチモン恐竜ビデオです。

恐竜のCGはそこそこ綺麗ですが、アセットか過去作の流用か何かではないかと疑っております。



内容的には「時空の流れがおかしい島に漂着した軍人たちが太古の恐竜と戦う羽目になる」という手垢まみれのよくある話になっています。しいて言えば主役がオーストラリア海軍というのは多少目新しいかもしれません。まあパッと見ではオーストラリア人とアメリカ人の区別なんてつかないんですがね。



ただこのオーストラリア人たち、異常なほど戦闘能力が高くてビックリします。初っ端から何の前触れもなく突然現れた巨大なモササウルスを小っさい手斧でサックリ瞬殺してしまう。一体何が起こったのか!?と思ったら



「頸動脈を切れば大抵の生き物は倒せる」



などと涼しい顔で言い放つから驚きです。

そんなこと誰でも知ってるけど

そんなこと出来たら苦労はないけど…

こやつ「MEG」のジェイソン・ステイサムよりもデキル…



それを聞いた仲間たちは恐竜でも頸動脈を狙えば瞬殺できると理解したのか、ちっさい手斧や折り畳みナイフでヴェロキラプトルだろうがプテラノドンだろうがバンバンぶち殺していきます。頸動脈作戦万能すぎる。仲間たちっていうかそんなこと出来てたのはオーストラリア海軍のふたりだけかな…。これはもしかするとオーストラリア海軍のプロパガンダ映画だったのか。どうでもいいけど戦闘シーンが昔の横スクロールアクションゲームっぽく見えます。



しまいにはT-REXを倒すためにヴェロキラプトルをけしかけるのですが、ヴェロキラプトルもなぜだか頸動脈作戦を理解しており、T-REXのそれを狙って瞬殺。ここまで頸動脈狙いにこだわりまくった映画も珍しいな。



ちなみに我らがマイケル・パレは恐竜島へ行くわけではなく、ペンタゴンで彼らを捜索する提督役となっております。部下がひとりしかいないのがちょっと寂しい。完全にただの時間稼ぎ要員だったな…。




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