「ドラゴン・フューリー」 感想 ハゲワシ × コウモリ=ドラゴン

概要

原題:Dragon's Fury

製作:2021年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:スコット・ジェフリー

出演:ニコラ・ライト/チェルシー・グリーンウッド/ソフィア・レイシー/クリッシー・ウンナ/アンドリュー・ロルフ


50年前、地球規模で放射線量が大幅に増量。その元凶はどうやらウェールズの山岳地帯にあるようだった。軍人ぽいコスチュームの中年女性チームがそこで目撃された奇妙な生物を調べに入る。そこで謎の大きな卵を見つけて山小屋へ持ち帰るが、それはなんとドラゴンの卵であった…


予告編



↑後で見てみたら本編と全然違うな?
と思ったらこれ2作目の予告編でした。
1作目よりはだいぶグレードアップしているようです。

感想



製作:スコット・ジェフリー

監督:スコット・ジェフリー

脚本:スコット・ジェフリー

編集:スコット・ジェフリー


& itn distribution



というある意味では英国最強の布陣によるモンスター・パニックムービー。

彼以外のスタッフも極少人数、主人公は軍人設定なのにかなり高齢の女性。

U-NEXT 399円でレンタル。



舞台となる山が「マウンテンシャーク」「ショックウェーブ 巨大地震」とそっくり…もしかしなくても同じ山かな。ただ、この2作はスコット・ジェフリーと直接関係なかったはずなので…いや、あったかな…まあ英国では色んなクソ映画製作チームがこの山に集っているものと考えられます。英国クソ映画界の一大聖地というわけですね。景色は綺麗だけど、どこか禍々しく見えてきました。



というわけで(?)本作は序盤・中盤・終盤と全く隙のない極めて高純度のクソ映画となっております。あまりにも薄味すぎて面白いポイントがほとんどない。ラーメンのスープがただの塩水だったぐらい薄い。「マウンテンシャーク」がエキサイティングな良作だったように思えてくるレベル。



スコット・ジェフリー関連作品で言えば「ダイナソーホテル」に近いクオリティかなと思います。ダイナソーホテルは監督してないけども。




それでも、具の部分にはまだ見所がなくもない。つまりドラゴンのことですが、しかしプロローグで登山客2名を処分した後は50分近くも登場しないままどうでもいい会話ばっかり。いくらなんでもダルすぎる。ただ、軍人(?)チームが未知の生物の卵を持ち帰ったら家の中で孵化してしまう展開は「閉鎖空間ホラーにジャンル切り替えか?」とちょっとだけワクワクした。…んですが、生まれたドラゴンは普通にすぐ外出してそのまま二度と家には入って来ませんでした。まあ広いお外の方がいいよね、ドラゴンだもの。



しかし、そのドラゴンのビジュアルがカッコ悪すぎて実にいただけない。


「混合種のようだった

ハゲワシとコウモリの……

…ドラゴンだ」


ハゲワシ×コウモリのレシピでドラゴンになるなんて初めて聞きました。コウモリ成分のせいか見た目はかなり雑魚臭い。というか、コモドドラゴンよりドラゴンから遠い。

まあ一応最後の最後にほんのちょっとだけ正統派のかっこいいドラゴンも出てくるんですが…作ったんなら最初からそれにしとけばいいのにと思わざるを得ない。



とはいえ、口から放射する火炎はやたらと火力が強く、獲物を一気に焼き尽くす!

その点だけはなかなか爽快感があっていいなと思いました。それだけ強い火炎放射ができるなら籠城してるおばさんたちなんて家ごと燃やせばいいのに。






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まだアマプラでは配信されてないので輸入盤DVDのリンクでも貼っておきます。





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