「キル・ハント」 感想 マンハンターvsカモ狩り経験者

概要

原題:American Hunt

製作:2019年アメリカ

配信:BBB

監督:アーロン・ミルテス

出演:ブラッド・ベレムジーン/デイビッド・ヴィトモア/レイシー・ハーツェル/テイラー・ノヴァク/クリス・ルイス/アリソン・シュラム/レイチェル・フロッド


人里離れた農場へ獲物を誘い込み、狂気のマンハントに興じるリーヴァイとメンフィス。彼らの次のターゲットにされたキンバリーたち3人は、果たして生き延びることが出来るのか。



予告編

感想



ものすごく安い雰囲気の配信スルー映画。

内容はわりとよくあるマンハント物。同時期の「ザ・ハント」を意識しているような、そうでもないような…



この手の作品にしては無駄な前置きが少なく、早めにマンハンティングゲームに入ってくれるところは良いです。ただ、そのかわりハンターが2人に対して獲物がたったの3人しかいないのでどっちにしてもかなりダレます。



そして狩られる側のうかつさがどうにも目立つ。ゲーム開始直後、とっとと逃げればいいのにわざわざ立ち止まって無駄に会話して時間を浪費してみたり、丸見えの罠に引っかかってしまったり。せっかく敵の背後を取ったのに攻撃しなかったのはさすがにありえない。他にも大事な荷物をうっかり落としたりと生き残る気があるのかと言いたくなるようなポカをしてばっかりです。ハンター側はハンター側で無駄にいがみ合ってるし。



それにしてもあらすじの「命がけの殺人ハントに立ち向かうのは、カモ狩り経験者のブルック(中略)そして動物すら殺せないキンバリー」ってのは笑ってしまいますね。役に立つのかカモ狩り経験。動物すらっていうか動物なんて殺せなくていいと思うんですよ。特にカモなんてあんなノホホンとした可愛らしい鳥を殺すなんて私には到底出来そうもありません。人間さえボコることができればそれで充分でしょう。



それでも一応狩る側と狩られる側が血まみれでバチバチやり合っている様はそこそこ観られるので、この手の配信スルー謎映画としては比較的ましな方かなとは思います。同ジャンル?でいえば「キル・ゲーム」などよりよっぽど真面目にキルゲームしています。というこキル・ゲームのせいでこの手のマンハント物のハードルが下がっていた感もありましたが。また、本作の場合ただの単純なマンハンティングではなく終盤にそれなりのツイストも用意されており、あまりクソ映画呼ばわりする気にはなれないかなといったところです。とはいえ全然納得のいくオチではないし半分くらいは寝てたんですけども。



「キル・ハント」(Amazon Prime Video)



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