「サバイバー2024」 感想 謎の一揆ウイルス

概要

原題:The Survivalist

製作:2021年アメリカ

発売:AMGエンタテイメント

監督:ジョン・キーズ

出演:ジョナサン・リース=マイヤーズ/ジョン・マルコヴィッチ/ルビー・モディーン/ジェナ・リー・グリーン/ロリ・ペティ


2024年、人類に終わりの日が近づいていた。全人類を一揆する感染ウイルスが蔓延していたのだ。生存者はそれが人間の本能であるかのように凶暴化し、世界は暴力と欲望に支配されていた。絶望の世界で、愛する者も生きる望みも失った元FBIエージェントのベンはひっそりと暮らしていた。そんな彼の前に、ウイルスに免疫を持つ若い娘サラが現れる。街を牛耳る悪党アーロンの一団から逃げてきたのだ。ベンは、アーロンがサラを利用し世界の王となる計画を阻止するため、たった一人で巨大な勢力に戦いを挑む。

(↑アマゾン商品紹介より)


予告編

感想




ウイルス禍の中で、免疫を持つ一人の女性を無法者集団から守るために元FBIの男が孤軍奮闘する…といった内容のC級アクション映画。



商品解説のところの「人類に終わりの日が近づいていた。全人類を一揆する感染ウイルスが蔓延していたのだ」という謎の文章に惹かれてレンタルしてしまいました。全人類を一揆する感染ウイルスとは一体何なのか。時代劇とSFの融合を目指したのか。というか日本語として色々おかしいと思うんだけど誤変換ってわけでもなさそうだし本当に謎の文章です。



しかし本編では特に年貢の取り立てに苦しむ百姓がカマやクワを持って立ち上がるシーンが映るわけでもなく、そこにはギャンブル中毒のオヤジとケンカする回想を挟みながら悪党と戦う元FBIの男の姿があるだけでした。



アクションシーンのクオリティはまあまあそこそこぼちぼちですが、映画としてはなんかもう絶望的に退屈。ただ戦ってるだけで人間ドラマもくそもないし、オヤジとケンカしている回想がこれでもかと入りまくるのが人間ドラマのつもりなのかもしれませんが、別に必要な描写とも思えず単なる水増しにしか見えません。



アクションはぼちぼちとは言ったものの、銃弾が残り少ないのになぜかカッコつけて早撃ち4連射したのにそれが当たったのか外れたのかも分からん見せ方だったり、殺す気満々の敵と対峙してるのになぜか無抵抗になって両手を上げたり…と何考えてるんだか理解に苦しむシーンも散見され、内容の薄っぺらさ、テンポの悪さと相まって非常にイライラしてきます。開始60分くらいでそれが頂点に達し、観るのをやめてしまいました。いや~これはキツかった。



一揆ウイルスもそうですが、宣伝文句がとにかくひどすぎるんですよ。

『ランボー最後の戦場』を世界的大ヒットに導いたロマン・ヴィアリ製作!」(誰?)

とか、

「想像を絶するヴィジョン、予想を裏切るストーリー」

「『アベンジャーズ』アクション監督が放つ 未だかつてない壮絶なる世紀末アクション!」

とか、

いくらなんでも大ボラ吹きすぎだろうよ。あらすじの方も

「アーロンが世界の王となる計画」とか「たった一人で巨大な勢力に戦いを挑む」

とか大概なので配給会社も中身を観ていないと考えられます。


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