「インフィニティ シリアルキラーに狙われた女」 感想 無限の焼き印

概要

原題:MUSE

製作:2018年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:クレイ・ウェッバー

出演:エリン・ケイヒル/アントニオ・クーポ/アーロン・パール/ジェンマ・マティーニ/ローレン・グッチ/ルチア・ウォルターズ


田舎町で女性を狙った連続殺人事件が発生する。犯人は被害者の首を絞めた後、体にインフィニティマークの焼き印を残すという奇妙な特徴があった。FBIが捜査に乗り出す中、シングルマザーのアマンダは自宅や職場に焼き印を押された女性の写真を送りつけられ、さらに息子を誘拐されてしまう。犯人は粗暴な元夫かと思われたが…


予告編…は見つからなかった



感想



首を絞めて殺害した女性に「∞」(インフィニティ)の焼き印を残すシリアルキラーが出てくるテレビ映画。なかなかイカレてそうな犯人でスリリングなサイコ・サスペンスを楽しめそうだなと思ってレンタルしてみました。



見たことが無い製作会社だったので今までとは違った味わいのものを期待したのですが、やっぱり主人公アマンダはシングルマザーで、いつものようにサイコ野郎に狙われ、性格の歪んだ元夫が寄りを戻そうと押しかけてきて、イケメン(?)FBI捜査官との恋愛的な展開も盛り込まれていたりと実に…実に典型的な有閑マダム向けサスペンスドラマ。



テレビムービーとしてはそれなりに丁寧な作りでクオリティそのものはわりと高い方ですが、この手のサスペンスドラマを見慣れている人であれば犯人は顔を見ただけで一瞬で判ってしまいます。なんであんないかにも「犯人でござい」と言わんばかりの面構えの野郎をそのまま犯人役にしてしまうのか。というかあの人別のサスペンスドラマでも犯人役をやっていた気がするなあ。



インフィニティの焼き印を押す動機とかその辺にも期待してたんですが、別に何もなかったし単にアマンダに執着していただけというしょうもなさ。しょうもないと言えば、犯人のストーカー気質を表現するのに「隠れ家の壁に顔写真を大量に貼りまくる」描写を使うのはそろそろやめていただきたいですね。それ何百回見たか分からんよ。



あとこの手のサスペンスドラマでは必ず別れた元夫が寄りを戻そうと迫って来るのですが、今回の元夫はかなり人相とガラが悪いです。毎回思うけどなぜあんなのと結婚したし。ただそんな風に露骨にミスリードを誘ってるので逆に元夫が犯人ということだけはあり得ず、いつも後半で真犯人に殺されてしまうのがお約束となっています。どうしてこういつも綺麗に同じパターンなんでしょうね。


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