「ディストリクト‐X」 感想(ネタバレあり) エイリアン拷問シーンだけは面白い

概要

原題:Alien Outbreak
製作:2020年イギリス
発売:ハピネット
監督:ニール・ロウ
出演:キャサリン・ドレイク/リッチー・クレーン/フィリップ・アレクサンダー・ベイカー/マイケル・テリー

警察官のゾーイとパトリックは、町の住人が不可解な自死を遂げていく現場を目撃する。その陰には謎のエイリアンマシーンの姿があった。上空を飛行する巨大宇宙船から次々とやってくるエイリアンとマシーンからゾーイたちは逃げ切ることが出来るのか。

予告編


感想




どっかの田舎にデカい昆虫みたいなロボットとそれを操るエイリアンが侵略してくるイギリス製のSFホラー映画。ジャケと邦題からすると「第9地区」に便乗したかったみたいですね。原題に便乗されてもわかりにくいと思うんですが。
それにしても「第9地区」もすでに11年前の映画なのか…


本作はあまり前置きがなく、すぐに異常事態が発生します。低予算作品ながら、これは最近の流行に乗ったつもりでしょうか。しかしそのせいで登場人物に全く肩入れも感情移入もできず、別にどうでもいい人たちがただ逃げまどってるだけに見えてしまい、結局どうでもいい映画に思えてしまう。侵略シーンが大迫力ならまだいいけど、ド田舎だし小規模でチープだから大して印象にも残らない。やっぱりこういう小規模作品はカネをかけられない分人間ドラマに手を抜いてはいけないと思うんですよ。

襲ってくるエイリアンマシーンのCG自体はそんなに悪くないクオリティではあります。しかしどうでもいい人たちが襲われようと殺されようと全く興味を持てないんで見ていてかなりつらい。戦闘シーンもただ銃を撃つだけだし、それもマシーンには全く通じないし映像的な見どころにも欠ける。本編84分しかないのに相当長く感じます。


しかし終盤、エイリアンに妻を殺されたと話す農家のオッサンが現われると急に面白くなります。まあ時すでに遅し感は否めませんが。なんとそのオッサンはエイリアンを一体納屋に捕らえてあるという。そしてゾーイたちに見せびらかすかのように喜々としておぞましい拷問にいそしむのだからたまらない。

人類を遥かに超えるテクノロジーと体格を持ったエイリアンがただの農家のオッサン一人に捕まってしまう。こういう頭の悪い展開は好きです。満面の笑みを浮かべながら電動ドリルをキュイ~ンとうならせエイリアンのどてっ腹に風穴を空ける農家のオッサン。彼は全体的にパサパサで味気ないこの映画の中で実にジューシーな輝きを放っています。全力で返り血を浴びてしまっているのもバカっぽさ全開でいい。エイリアンのドス黒い鮮血が復讐の歓喜に震えるオッサンの口の中にもビチャビチャ入りまくりです。いくらテンションあがっててもそれは嫌だろう。


オチは「エイリアンは侵略じゃなくて実は人類を救いに来たんだよ!」っていう、もう何番煎じだか分からんような白々しいどんでん返し。今まで何度も見たパターンですが、具体的なタイトルが全然思い浮かばないのが不思議です。つい最近もあった気がするんだが……ああ、2020 世界終焉の日か。このパターンの映画は大体どれもくそつまらないので記憶に留めておくのも困難ですね。やっぱりエイリアンは侵略目的でやってきてくれないと面白くならないですよ。

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