概要
原題:Rear View Mirror/Hiding from My Husband
製作:2023年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ジョン・マーロウスキー
出演:ケイラ・フィールズ/ベッツィ・スチュワート
億万長者のピーターを夫に持つジェシカは、しかしその豪邸から逃げ出そうとしていた。彼女はピーターから長年にわたりDVを受け続けていたのだ。間一髪で子供を連れ、妹の住むサンタカタリナ島へ逃げ延びる。優しい妹に世話してもらい、美術史教師として新生活を始めるジェシカ。だが、相次いで起きる不審な出来事に夫の影を見てしまい…
予告編
ない
感想
先月の「ウェルカム・ネイバー」に続いて今月も奇才ジョン・マーロウスキー監督の新作がU-NEXTに登場。「ウェルカム・ネイバー」も相当いかれた珍作だったのでかなり期待値を上げて鑑賞しましたが、見事その高いハードルを超えてきました。マーロウスキー史上でも屈指の珍作と断言して差し支えない尖り具合に大歓喜。
とはいえ、基本的なストーリーはReeloneのテレビ映画のテンプレートに沿った流れ。豪邸に住んでるマダムが夫のDVに耐えかねて逃げ出し、リゾート島の豪邸で新生活を開始するも夫の影を感じてビクビクしてしまう。やたら余裕ある生活してんなあという点も含めてReelone系ではよくある話です。
さらにマーロウスキー的にもよくあることで登場人物が極めて少なく、容疑者は限りなく絞られます。DV夫ピーター以外では、いかにも怪しい風体で近所を徘徊する青年コリー、同僚のイケオジ音楽教師マット、そして恐ろしく親切な妹レイチェル。怪しいのはこのたった3人のみ。
別に誰が黒幕でもおかしくないし、この中の誰かだった!と明かされても特に驚きはないな…と思いながら観ていました。中盤までは。
しかし、事件が進展するにつれむしろ誰が黒幕であっても無理が生じるような事態になっていく。一体これどうやって納得いくようにオチをつけるんだ!?と危惧(≒期待)していたら、関係者全員が崖の上で一堂に会するという由緒正しき火曜サスペンス劇場状態に。
そこで怒涛の如く押し寄せる真実にもビックリですが、それで全てが腑に落ちるわけでもない。行きあたりばったりすぎるだろ!?もうちょいましな手段があっただろ!?と全力で突っ込みたくなる話でした。
中でもジェシカがピーターの突進をマタドールのようにサッと躱した後の出来事はあまりにもシュールすぎて噴き出してしまうこと請け合いです。誰がどう見ても物理法則と人間心理をガン無視した現象でしたよあれは。そのシーンを繰り返し楽しむために、アマプラで配信が始まったらレンタルではなく購入すると決めています。そのくらい笑い転げてしまいました。その後警察も誰も探さずスルーを決め込んでいたのも面白い。これだからマーロウスキーは本当に大好きなんだよね。

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