「SNS殺人動画配信中」 感想 ジョーズ・イン・ジャパンに匹敵するクオリティ

概要

原題:#babynymph
製作:2016年ブラジル
発売:コンマビジョン
監督:アルド・ペドロサ
出演:ダンダラ・エイドリアン/ジョバンナ・アルメイダ/ロドリーゴ・シャガス/メイロン・エンゲル /ラファエル・フェレイラ/エドガー・ジュニア/ギリェルメ・マーチン/リタ・モンテイロ

片時もスマホを手放すことができない17歳のシベーリ。ちょっとエッチなSNS投稿で人気な女の子。今日は友達のダイアナが初のお泊まり女子会にやってくる。パパは仕事で留守なので思う存分楽しめる!ランジェリー姿で二人だけの女子会を配信!その後、シベーリはヤバそうなフォロワーにドラッグをせがむのだった。そしてフォロワーも交えて3人でのライブ配信に...そこで事件が起こる!パニックに陥る彼女たちを、さらなる乱入者達が襲いかかる!? 
(↑コンマビジョン様HPより)

予告編




感想


今日会社から帰ってきたら、ウチの郵便受けにお隣さんの郵便物が入っていたんですよね。その代わり、今日ゲオから届くはずのレンタルDVDが入っていない。これはもしや郵便物がお隣さんのとそっくり間違われたのでは…と思ってお隣さんに確認するとその通り。いやー、実に危ないところでした。もしこのレンタルDVDが間違って開封されていたら、私がディープなクソ映画マニアであるとバレてしまうじゃないですか。

「あの人こんな新作クソ映画をわざわざ宅配レンタルしてるんですってよ…」

なんて近所でウワサのタネにされてしまいかねない。それは非常にまずい。ネット宅配レンタルに潜む思わぬリスクに寿命が縮む思いです。郵便配達員にはもう少し気を付けていただきたい。




ということで、本日のクソ映画はコンマビジョン様がブラジルから見つけてきたこの「SNS殺人動画配信中」なんですが…

これは想像以上にアレだ。
なんちゅうひどい映画なんだ。

「31個もの映画賞を受賞!」って宣伝してますし、冒頭でもそれが
「ペコペコペコペコ…デデーン!!」と誇らしげに表示されますが、これより劣る映画なんてそうはないはず。これに賞レースで負けた映画ってどんなんだ。むしろそっちを観たいんだけど。

コンマビジョン様は世界中から選りすぐりのひどい映画を発掘してきてくれるのは好事家としてはありがたいんですが、そんなんで商売成り立つんですか?と訊いてみたくてしょうがない。この映画を話題にしてる人も現時点では誰もいないし。


そんなものスルーしなさいよ、と言いたいのはわかります。
しかし、私としてはコンマビジョン様の経営に貢献しなければならない理由があるのです。というのも、Z級映画の神様”マーク・ポロニア”監督作品を配給してくれる奇特な配給会社がコンマビジョン様しかないからです。潰れられては大変困るのです。なのでどれほどひどいクソ映画であろうともコンマビジョン配給作は借りてきますし、ブログで長文記事を書きますよ。一人でも多くの好事家にこのクソ映画の情報が届くようにね。


で、内容の方ですが…。
本作の尺はたった73分ぐらいしかありませんが、そのほとんどが女の子二人が遊んでいる様子をスマホで垂れ流しているだけなんです。
面白いとか面白くないとか論じられるレベルじゃないんです。
不毛にもほどがあるんです。


ところで、
「女の子がただ遊んでいるだけのPOV映像」
…と聞いて脳髄に痛みが走った人もいるでしょう。


そう、本作はあの伝説のクソ映画「ジョーズ・イン・ジャパン」に非常に酷似した内容なんですね。終盤で中途半端に殺人が起こるところも。

私もまさかあの「ジョーズ・イン・ジャパン」で味わった苦痛をもう一度味わう羽目になるとは想像もしませんでした。あんな思いをするのは人生に一度で十分です。二度目はいらない。

しかも「ジョーズ・イン・ジャパン」と違って本作にはサメすら出てきません。つまり「ジョーズ・イン・ジャパン」よりも面白くない映画である可能性すらあるのです。まさか「ジョーズ・イン・ジャパン」よりもひどい映画がこの世に存在し得るとは想像していませんでした。

そういう意味ではレジェンド級のクソ映画として歴史に名を遺す可能性もあるかと思いますが、それにしても虚無的すぎてあまりネタにできる部分がない。だって女の子が遊んでるだけなんだし。これはほぼ確実に全世界からスルーされる運命にある薄幸のクソ映画だと言えるでしょう。この映画についてこんな長文を書いているアホは私ぐらいじゃないでしょうか。それも何だか悲しいな。もし他にそんな物好きがいたら教えてください。





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