「インスタ・オブ・ザ・デッド」 感想 インスタ映えするウェーイ系ゾンビとは何か

概要


原題 : Anonymous Zombie
製作:2018年カナダ
発売:コンマビジョン
監督: リチャード・マックイーン
出演: ジェームス・マリンジャー/ジェシー・ラポイント/コートニー・アルセノー/カイル・ウィルズ/アーサー・ハッサン

そこは薬物依存症の患者たちを収容する農場。表向きは社会復帰をサポートするリハビリ施設だったが、患者たちは無断で持ち込んだ薬物やアルコールを使い自由なパリピ生活を送っていた。そこへ徐々にゾンビが集結し、施設が死の刑務所と変貌した。なぜゾンビが集まったのか?誰かに操られているのか?患者達が餌となってしまうのか?逃げ場はない!しかもこのゾンビ達は、映画で観るゾンビ?と違って動きが早ーい! 絶体絶命のジャンキー達の運命は!?
(↑コンマビジョン公式サイトより)

予告編




感想




この映画に対して言いたいことはたった一つだけである。






インスタ

全く


関係ねえ!!!



ただの凡庸なZ級ゾンビ映画だこれ!!!







なんだこのジャケット!!なめとんのか!!




……いや、私はインスタというSNSを使ったことがないしどんなものなのかよく知らないので、もしかしたら私が気づかなかっただけでインスタがあちこちに絡んでいた可能性はなくもない。それにしてはスマホ自体が一切画面に映らなかったような気がしますが、そもそもインスタがスマホアプリだというのも私の勝手な思い込みだったのかもしれません。もしかするとインスタとは何か形而上の存在なのでしょうか。

でもジャケットだとにこやかに自撮りしてるしな…。
それともこの映画のストーリーそのものがインスタのメタファーだった…?
何が何だかわからなくなってきた。


それというのもコンマビジョンのやることが相変わらずデタラメすぎるせいです。さすがマーク・ポロニア監督作をつらくても目を離すな!!などとのたまいながら配給してくれた会社なだけあります。ランドシャークを出してくれるとしたらやはりここしかないな。
もしかしてコンマビジョンではみんな酔っ払って仕事しているのではないか。よく生き残ってるもんだなあと感心しますよ。プライムウェーブですらそっぽを向きそうなレベルのZ級映画を嬉々として買い付けて来て、ふざけたジャケットと騙す気満々な煽り文句を創作してはクソ映画マニアを幻惑し、小銭を巻き上げる。まあR18がメインで一般作品はオマケのような扱いみたいですが。
実に商魂たくましい配給会社です。


ついでになんだか字幕もかなり意訳入ってませんかこれ?
コンマビジョンが付け足した情報の中に正しいものは何か一つでもあるんでしょうか?


内容は、まあ…Z級ゾンビ映画の中ではまだ観られる方です。
具体的に言うと、「ラスト・オブ・ザ・デッド」よりは下だが、「テリトリー・オブ・ザ・デッド」よりはマシ。ということで詳しくは触れませんが察してください。言うまでもなくウェーイ系ゾンビだのパリピ系ゾンビなぞ全く出ないっていうかただのゾンビです。まあ激走はしてますがね。

結論としては、本編そのものではなくジャケや字幕などコンマビジョン様の卓越した創作力を楽しむ気持ちでなければレンタルしてはいけないと言っておきます。

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