「デッドナイト」 感想 エイリアン×魔女×タイムテレビ=州知事選

概要

原題:Dead Night
製作:2018年アメリカ
発売:プルーク
監督:ブラッドフォード・バル
出演:ブレア・グラント/バーバラ・クランプトン/AJ・ボーエン/ソフィー・ダラー/エリス・ルースマン/ジョシュア・ホフマン

雪の山荘で休暇を過ごそうとしていたポラック一家。夫のジェームズが行き倒れの中年女性レスリーを発見する。妻のケイシーは何とかレスリーを救命するが、彼女は感謝するどころか異常に図々しい振る舞いを見せる。不愉快に思ったジェームズはレスリーを追い返そうとするが…

予告編



感想


これは…「人里離れた山荘へやって来た一家が謎の怪物に襲われる」という一見ありがちなスプラッターなんですが、かなり錯乱気味で意味不明な話でした。公式サイトでは
「スプラッターとSFがうまく融合」
「過去と現在がうまく調和」
「復讐に燃える」
などと書かれてますが、ほんとにそうなのか?
しかしあまり手掛かりがないので、そういうものだったとして考えてみることにします。


休暇を過ごしに山荘へやってきたポラック一家とその友人。そこは祈祷師に紹介されたパワースポット的な山荘で、彼らは末期がんに侵された夫ジェームズを治せればという思いでやってきたのだ。その山荘は、何か特別な鉱石の上に建っているらしい。

本作でその神頼み的休暇に割り込んでくるのが、オレゴン州知事に立候補しているレスリーというおばさん。演じているのはバーバラ・クランプトンで、ホラー映画界では結構有名な人です。で、そのレスリーが妙な鉱石をポラック家の夫と子供たちに突き刺してバケモノに変えてしまい、妻のケイシーが追われることに。

それだけなら、別によくある普通の事件ですね。しかし本作が著しく変なのは、この惨事が後に「精神を病んだケイシーが突如一家惨殺に走った」事件として警察に解釈され、その概要がドキュメンタリー番組で放送までされていることです。しかもそれが事後ではなく現実の事件と並行して、未来を先取りするタイムテレビに映し出されている。これは混乱しますよ。

レスリーは魔女なのかなと思って観てたんですが、タイムテレビのような超技術が出てくるとなると魔女なんて時代遅れな存在ではなくエイリアンってことですよね。SFらしいし。地下に埋まっている鉱物とやらも、実は宇宙船なのでしょう。レスリーは目を付けた地球人にエイリアンの肉(?)を食わせ、仲間を増やして知事の座を狙おうとしていたわけですね。…ですよね?

ケイシーはそんなエイリアンの手先と化してしまった家族を斧で次々と葬っていきますが、そのわりにあまり悲壮感とか怒りとか葛藤もなく、随分淡々とした作業的スプラッターになっています。それがタイムテレビや州知事選と組み合わさった結果、何が何だかわけのわからん混沌とした状態に。私も最近コロナショックで集中力が低下しきっているせいもあり本当に混乱しました。もしこの映画の意図をくみ取れた人がいたら、解説をお願いしたいくらいです。


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