「ホローズ・グローブ」 感想 心霊よりもおじいちゃんの奇行が目に余る

概要


原題:Hollows Grove
製作:2014年アメリカ
発売:プルーク
監督:クレイグ・エフロス
出演:マシュー・キャリー/サンクリッシュ・ベラ/ブレシャ・ウェッブ/ヴァル・モリソン/マット・ドハティ/ランス・ヘンリクセン

廃墟となった孤児院へとドキュメンタリー撮影にやってきた心霊・超常現象調査隊のSPIT。しかし、彼らのやり方はあらかじめ脅かし役を仕込んでおいて面白がらせるタイプのやらせエンタメであった。が、そんな彼らを本物の亡霊が襲ってくる。


予告編




感想


心霊番組の撮影隊が遊び半分で心霊スポットへ行ったら、本物の幽霊が!!

っていう、ありがちというか王道ファウンド・フッテージ物の一作。
ここ数年この手のPOV作品がものすごい勢いで量産されてますが、さすがに少々見飽きてきました。
最近だと「スクリーマーズ」「ハイルシュテッテン」が同系統の作品ですね。この2つは良くも悪くも外し気味の変化球だったんですが、本作は本当に幽霊が襲ってくるというど真ん中のストレート。最近だと逆に珍しいかもしれません。と思ったらこれ2014年製作の映画だった。全然最近じゃない。まあでもお化け屋敷ホラーとしてはそこそこ楽しめる方です。


しかし廃墟の設定も心霊の描写も特にこれと言って悪くもないんだけど、別に目を見張るほどのものでもありません。なのでそこは置いといて、他にこの作品ならではというポイントを2つだけ挙げることにします。

まず、導入とラストで出てくる語り部がFBIというのが多少引っかかります。FBIに心霊現象を語らせて一体どうしようというのか。稲川淳二にでも語らせた方が良いのではないか? けど、よく考えたら昔「Xファイル」なんてドラマもありましたね。「FBI超能力捜査官」ってのもあったか。アメリカでは心霊現象の権威イコールFBIなんでしょうかね。

ま、FBIは別にどうでもいいんですが、それより本作にはまたしてもランス・ヘンリクセンが出ています。このおじいちゃん、モンスター映画やホラー映画となると本当にいつでもどこでも何にでも出てきますね。一体どれだけモンスター映画やホラー映画が好きなのだろうか。さすがにここまで来ると変態的と言わざるを得ない。

しかし、ランス・ヘンリクセンはそんな変態とはいえどことなく上品で威厳のあるおじいちゃんだと思ってたわけですよ。私の中では「エイリアン2」のビショップのような知的なイメージをずっと維持していたんですよ。

が、本作のビショップは笑いながらカメラの前でプリケツを晒すという訳の分からない痴態を演じてしまいます。おじいちゃん何やってるの。肛門まで見えそうじゃないですか。そんなサービス精神は求めてないぞ!

別に出番はほとんどないゲスト出演みたいな感じなのに一体何をやらせているのか。しかもそこカットしても何の問題もない無意味な悪ふざけだし。しかし、正直本作で一番印象に残ってしまうシーンでした。心霊現象もそこそこ怖くて悪くない映画なんですけどね。

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