「ダーク・デスティニー 魔女の谷」 感想 魔女ではなく監督が火あぶりにされるべき

概要

原題:Conjuring the Dead
製作:2015年イギリス
発売:アマゾンプライムビデオ配信
監督:アンドリュー・ジョーンズ
出演:リー・ベイン/レイチェル・ハウウェルズ/アリソン・レニハン

「魔女の谷」を意味するクムグウラハ村へ引っ越してきた一人の女性。しかし平穏なこの村では今でも何かが起きていた。連続して起きる自殺、魔女たちが火あぶりにされるリアルな夢。夢と現実の境目がなくなった時、魔の手が忍び寄る!村に隠された黒歴史が襲い掛かるサスペンス・ホラー!
(↑アマゾン商品紹介より)

予告編




感想

アマゾンが昨年末に一挙放出してきた悪魔的Z級ホラー映画の3本目。


アミティヴィル・シアター」も「ドラキュラXO」も、とてもじゃないが最後まで鑑賞するに耐えないクオリティだったので、3本目はじっくり慎重に選んでみたんですよ。
クソ映画ソムリエとして3連敗だけは避けたいですからね。


そこでこの映画の監督の名が「アンドリュー・ジョーンズ」であることに気が付きました。何か見覚えのある名だと思ったら「テラー・ハウス 堕天使の棲む館」の監督ではないですか。余談ですが、この「テラー・ハウス」の感想記事は当ブログの中でなぜかぶっちぎり1位のPV数をたたき出していたりします。本当になぜだ。


しかし「テラー・ハウス」ならば100点満点中14点ぐらいの面白さはありました。結構やばそうな点数に見えるかもしれませんが、それでも「アミティヴィル・シアター」や「ドラキュラXO」よりは圧倒的にマシな水準の作品なんです。
あれの監督作なら、本作も少しは安心して楽しめるだろう…


…と、油断したのがいけなかったのか。本作もまた「アミティヴィル・シアター」や「ドラキュラXO」に勝るとも劣らぬ神懸かり的クソ映画でした。正味1時間10分ぐらいしかないってのに恐ろしくスローな展開。そのうえスローモーションを無駄に多用しているのでもう間延びしているってレベルじゃない。完全に嫌がらせです。もう「寝てくれ」と頼まれているような感じです。それを断ることも出来ず、3回ぐらい一時停止して仮眠をとりました。そこまでしてこんなZ級映画を観てもしょうがないんだけど、3連敗だけは避けねばという意地だけで最後まで耐えました。いやーひどかった。


内容的には、中世に魔女が火あぶりにされた村があって、そこにやってきた主人公も実は魔女の子孫だったとかで火あぶりにされてしまうという話。ペラッペラに薄い話だし肝心の火あぶりはおばさんが悶えてるところに炎が雑に合成されただけ。見どころも糞もない。


しいていえば、本作もまた「ロンドンの喧騒に嫌気の刺した芸術家が田舎に引っ込んでくる」っていう導入だったのが引っかかったことぐらいですね。「テラー・ハウス」も全く同じだったんだけど、多分監督がロンドンよりも田舎の方がいいよって言いたいんでしょうね。まあそれはわからんでもない。私も東京より道北の方が良いと思いますしね。ということで、東京の人は道北に移住してみてはいかがでしょうか。

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