「アミティヴィル・シアター 悪魔の棲む場所」 感想 俺は腹が減ってるだ

概要

原題:Amityville Playhouse
製作:2015年アメリカ
発売:アマゾンプライムビデオ配信
監督:ジョン・R・ウォーカー
出演:モネレ・ ルストラット/リンデン・ベイカー/エヴァ・クウォック

両親を火災で失い、アミティビルの映画館を相続した少女フォーン。彼女は週末にその映画館で友達と一緒に過ごすことに。しかし、そこにはホームレスが棲みついており、しかも閉じ込められて出られなくなってしまう…


予告編





感想

2019年12月末、アマゾンプライムビデオのホラーコーナーに一挙に7本もの得体のしれない新作映画が追加されるという異常事態が発生しました。その7本とは、


「アミティヴィル・シアター 悪魔の棲む場所」


どいつもこいつも尋常ではないほど危険な香りがします。
まさに年末の魔物。いや、七人の悪魔超人。その正体は大魔王アマゾンに魂を売り渡し、アマゾンの意志通りに動く悪魔超人の尖兵である。


なんと恐ろしい奴ら共なのか!
…とはいえ、年末年始を一人でダラダラ過ごそうと決め込んでいた私のようなベテランクソ映画ハンターにとっては格好の獲物たちです。


というわけで、まず新年の肩慣らしにこの一番弱そうな「アミティヴィル・シアター」なるゴミ映画に挑戦してみました。ゴミ映画呼ばわりとは失礼なヤツだな!と眉をひそめられるかもしれませんが、製作会社の名前が「スクラップフィルム」なので本作は名実共にゴミなんです。


内容は、仲の悪い若者5人組が、悪魔がいるっぽい廃映画館で週末を過ごそうとしてなんやかんやという話。映像、役者ともに文句なしの超Z級・悪魔的ホームビデオクオリティ。それなのに尺は100分以上もあります。これは予想していたより全然強力な相手を選んでしまった。ステカセキングかと思ったらアトランティスだったぐらいの大誤算です。


しかもこの映画、1時間15分ぐらい我慢して観ていても全然何もホラーっぽい事件が起こってくれません。いや、ホラーに限定しなくても何も面白そうなイベントが発生してくれないんです。学生共がだべってたり、知らないおっさんおばはんがだべってたりするだけなんです。唯一おもしれー、と思ったのがガラの悪い学生が「俺は腹が減ってるだ!」と急になまってしゃべり出したところだけという有様。つーか単なる字幕のタイプミスですが。アマゾン様は一体何をやっているのか。


しかし「俺は腹が減ってるだ!」だけのホームビデオで100分も耐えることが出来ないだ!ということで、さすがの私も1時間20分あたりでギブアップせざるを得ませんでした。歴戦のクソ映画ハンターが先鋒戦で痛恨の敗北。
新年早々やってられねぇ。
2020年のクソ映画ランキングにいきなり入賞決定ですよもう。ほんとは19年に入れるべきだったけど…

ちなみにIMDbのレビューを見に行ってみたら10点満点中1.8点でした。IMDbでそんな低い点数初めて見た。我こそは最強のクソ映画ハンターであるという自信をお持ちの方は挑戦してみてはいかがでしょうか。


続編(?):「アミティヴィル・アサイラム

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