「ドールズ 異質な同居人」 感想  あなたはまだ本当の”Z級”を知らない

概要


原題:ANNE
製作:2018年アメリカ
発売:動画配信のみ
監督:ジョセフ・A・マッツァフェロー
主演:ゲイル・ヨスト/マイケル・ケネス・ファー

ひび割れ頭、性悪女、歯痛、特権階級、眼球、色男とつま先、脳みそ、スパイス赤ちゃん、呪術師。風変わりな名前が付けられた多くの人形に囲まれ、孤独な生活を送る一人の老女。夫が自殺して以来、精神も身体も蝕まれた彼女と人形のうすら寒い奇妙な関係を描く衝撃ホラー!
(↑アマゾン商品紹介より)

予告編



感想


年末にアマゾンが尻から一挙噴出させてきた悪魔的Z級ホラー映画の5本目。
ビデックスでも配信してるみたいだから誰の犯行なのかよくわからんけど。


これまでに見た4本はどれも人類史上まれに見る冒涜的悪魔映画でした。過酷すぎる連戦に私の心身はもうズタボロです。

そんな悪魔的映画たちにあえて順位をつけてみると、

1「サタン 悪魔の子
2「ダーク・デスティニー
3「アミティヴィル・シアター
4「ドラキュラXO

という感じ。しかし正直言ってこの4本全てが2019年ワースト2位のアストロに匹敵するほどの高い殺傷能力を持っています。これはあまりに危険すぎる悪魔崇拝集団と言わざるを得ない。私がサメ映画マニア兼クソ映画ソムリエに覚醒してもう20年ぐらい経ちますが、こんなことは初めてです。


とはいえ、さすがにこの「ドールズ 異質な同居人」は少しはましな部類のはず。これもプライム無料ではなく200円とられますからね。カネをとる以上超えちゃいけないラインというものがあるはずなんです。


しかし、恐ろしいことに本作はあの世界最悪とも称された「ドラキュラXO」をさらに下回ってくれました。


それどころか新年早々、昨年ワースト1位の最強特殊部隊 vs 巨大タランチュラをも超えてしまった。明らかに超えちゃいけないラインをいとも容易く超えてしまったのです。いや、その前のワーストのザ・エクスペリメンターすらも超越している。

これに比肩し得るとすれば、「ジョーズ・イン・ジャパン」か、「デス・ファクトリー」あたりになるか…とにかく私がこれまでに経験した史上最底辺のラインにタッチしています。


つまり本作は歴戦のクソ映画ソムリエをして
「1000本に1本あるかないかレベル」
とまで言わしめるほどの傑物、いや、ケツ物ということです。



では、具体的な内容に触れていきます。

本作は、少し頭のおかしくなった老婆が無言で一人暮らししている様子を延々映しているだけの映画です。

つまり、認知症のばあさんが

人形と一緒にテレビを見たり、
ボーッと突っ立ってたり、
肩をボリボリ掻いたり、
庭でタバコを吸ったり、
シチューを作ったり、
鐘を鳴らしてみたり、
夜中に起き出してドアに頭突きしたり、
電灯をパチパチと付けたり消したりする

…といった行動をただ延々と見守らなければならないのです。

一応、夫の幽霊が出たり、息子が訪ねてくるシーンも少しありますが、基本的にばあさんの一人芝居なんです。




これでカネを取ろうとは、何というチャレンジングな社会実験なのか!!




これに比べたら、自分の祖母宅に監視カメラを設置した方が確実かつ圧倒的にエキサイティングなスーパー・エンターテイメントになり得ると思うんですよ。

人形も特にインパクトはない。うちのばあさんも人形持ってますし。原題は単に「ANNE」(ばあさんの名前)なので邦題をひねり出した人の苦労が窺えます。


さらにこの映画が最悪なのは、何かゲージツぶってる節があることです。
ボケ老人の奇行をいくら加工しようがそう簡単に芸術の域になど高められないのは明らかです。だのに、

「これはゲージツなんだから表面的にはつまんなくても当然だよ?
ちゃんと考察してよ?
クソ映画じゃあないんだよ?
理解できないあんたが悪いんだよ?」

とでも言いたげなぶつ切り編集とそれに乗せた不協和音が異常に不愉快です。エンタメできないからゲージツっぽくしてしまえ、という浅薄な姿勢が私は一番嫌いなんです。あとばあさんが血を吐いてから飲んだり、歯を抜いたりするホラーぶっただけのシーンも無意味に気持ち悪いだけで凄まじく不愉快。


結論としては、その辺の老人を捕獲して1時間半眺めていた方が有意義です。


こんなものを配信するリソースがあるなら、お願いだから日本未公開のサメ映画たちを配信しておくれよ!!!


7本の悪魔的映画はまだ2つ残っていますが、さすがにこれ以上の連戦は精神に異常をきたしかねないので今後しばらくはTSUTAYAへ足を運んで何か借りてこようかと思います。

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