「ゾンビ・アポカリプス アンデッド・ワールド」 感想 高品質のモツが飛び出す良ゾンビ映画

概要


原題:ME AND MY MATES vs. THE ZOMBIE APOCALYPSE
製作:2015年オーストラリア
発売:動画配信のみ
監督:デクラン・シュラブ
出演:アレックス・ウィリアムソン/グレッグ・フリート/ジム・ジェフリーズ

ウィルスが蔓延する終末世界。容赦ないゾンビの大群が押し寄せ生死を賭けた戦いが始まろうとする中、どこかのんきな男たちが最後の晩餐を楽しむかの如く、独特なサバイバルを始めるオフビートなゾンビコメディ!ウィルスが蔓延し逃げ込んだ通信塔。大死闘の果て、生き残りは可能か!?

(↑アマゾン商品紹介より)

予告編




感想

アマゾンが年末に放った7本の悪魔的Z級映画の6本目。
あと残り一本。





…しかしながら、ありがたいことに本作はZ級ではありませんでした。人によってはボロカス言うかもしれませんが、私の基準では充分B級と言ってもいいクオリティを備えています。他の5本と一緒くたにするのはあまりにもかわいそうですね。こういうのを掃き溜めに鶴と言うのでしょう。


本作はひたすらしゃべり倒してくるタイプのゾンビコメディです。
そんなに笑えるほど愉快な会話はあまりないんですが、キャラクターの濃さは悪くない。それに「ドールズ 異質な同居人」のように、老婆にひたすら無言を貫かれる苦しみと比べたら無駄話を詰め込んでくれた方が圧倒的にマシでした。


そんなことより本作の秀逸な点は、ゾンビのクオリティが非常に高いということに尽きます。この規模の映画でこれほど品質の高いゾンビを拝めることはなかなかありませんよ。

たとえば顔の肉がそげ落ちている奴とか、モツをさらけ出しながらダッシュしてくるゾンビなどはとくに特殊メイク担当のゾンビ愛を狂おしいほど強く感じさせてくれる良いゾンビです。それでいて数も少なくない。ゾンビたちがチームプレーで罠を突破してくる等の工夫も光っています。

また、ゾンビにせよ人間にせよハラワタの描写にも並々ならぬ情熱を迸らせており、とにかく腸が景気よくプリプリと飛び出してきます。ゾンビ映画と言えばやはりハラワタ食い散らかしシーンが華でしょう。他にも首チョンパや頭部破壊なども実に気合が入っており、低予算ながらも妥協なきゴア描写。ここは本当に素晴らしい。


本作はオーストラリア製なのでオープニングでカンガルーが映ったりしますが、せっかくだからカンガルーゾンビとかコアラゾンビとかタスマニアデビルゾンビとか出せばいいのに…などと思わなくもないが、人間だけでもこれだけ充実したゾンビを見せられては文句も言えませんね。

それよりもケチをつけたいのは、ゾンビ菌に感染した人の嘔吐するシーンが無駄にリアルなところです。モツはいくらでもぶちまけていいが、リアルなゲボは正直見たくないんです。それも何度も吐いてきますからね。食事しながら観るのはやめておいた方が無難かと思われます。とはいえ感染したらまずタマに異変が起こる設定といい、なかなか独創的なゾンビ菌であることは高く評価したいところです。


ということで、コメディとしては会話がいまいち面白くないのが地味に致命的ですが、それでも低予算ゾンビ映画としては平均点以上だと思うのでそこそこオススメです。
プライム会員のホラーファンはとりあえず観ても損はないでしょう。

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