概要
原題:MAWS
製作:2025年アメリカ
配信:U-NEXT
監督:マット・ジェイスル
出演:アマンダ・フォスター/ウィリアム・チャイルドレス
ガーナのビーチリゾートで、観光客が次々と襲われる事件が発生。ホホジロザメの仕業かと思いきや、その正体は血に飢えたサイコキラー・モーズだった。事態を重く見た地元当局はリゾートを封鎖し、この化け物を仕留めるべく、3000ドルの賞金を懸けるが…。
(U-NEXTより)
予告編
感想
東京国際サメ映画祭で上映されたという超Z級クソサメ映画。
U-NEXT999P。
まず映画自体のとんでもないクオリティにビックリ。これは「ジョーズ in USA」と甲乙付けがたいレベル。なんということでしょう。今年は in USAがぶっちぎりで最凶サメ映画だと思ってたのに! そしてU-NEXTのあらすじがウソ八百でまたビックリ。なんでガーナってことにしたの?
でもこれあらすじなんて書きようがないから創作するしかなかったんでしょうかね。この領域に来ると内容を解読するどころかただ観るだけでも一苦労だし。サメ映画祭の中の人が配信審査を通過させるためにそれっぽいあらすじをでっち上げたのかな? …と思ったら公式予告編のあらすじからしてこんなだった。当初はこういう話の予定だったってことか。いずれにせよ相当大物の風格が漂っています。というかMAWSって何だ。MAN+JAWSか?
一応、薬物を盗んでビーチに逃げてきたオッサン3人組が主役っぽい雰囲気で進行します。同時に太めのおばさんが別に複雑でもないただの廃工場でなぜか迷って徘徊しまくる謎パートもありますが、そっちは単なる水増しでした。いや、どっちもサメの被り物をしたサメ男・モーズに襲われるだけなので、水増し部分とそうでない部分の差がいまいち分からないんですが。どっちにしても基本的にお散歩映画なので…。今まで見たお散歩映画の中では「赤い森」が一番近いな。映画における「水増し」の定義をどう考えればいいのか、その認識すら根本から揺らがせてくる。実に挑戦的なクソサメ男映画と言えます。
そんなメインキャラ4人は前半であっさりモーズにやられてしまい、明らかにやることがなくなってしまいます。モーズの掘り下げとか何もないし、モーズがポップコーンをガツガツ食ってるシーンがハイライトなのかなと思ったくらいです。
「70分の映画で残り40分やることがない」
という未曽有の非常事態に鼓動の高まりを抑えられません。
画面の向こう側で一体何が起こっているのか?
そしてこの後何が起きようとしているのか!?
特に必要のないインターミッションや、ナチスとファラオ?の謎トリップ謎映像や、人々が湖で遊ぶホームビデオ映像(ここで流れる曲はなぜか無駄にかっこいい)でお茶を濁されます。が、そんなもんで40分もどうにかなるわけがない。
なので、3番目に襲われたハゲが実は生きていたことになり、その辺の森を這いずり回ることでむりやり尺を稼いできます。足を骨折しているので苦労して枯れ木の下をくぐった!と思ったらなぜか頑張って立ち上がり今度は同じ枯れ木をまたいで戻るという謎過ぎるムーブをじっくり披露。意味不明にもほどがありますが、尺がダダ余りなので仕方がない。いや全然仕方なくないけど、それでも仕方がない。人生にはなりふり構っていられない時もあるんです。
ハゲ「なんなんだよ この野郎!」
そんなのこっちのセリフだよ!と観客全員が思ったことでしょうが、先に言われてしまっては仕方ない。何もかもが仕方ない。
ちなみに本作中で一番面白かったのはそのおじさんのハゲ頭にでかい紅葉が張り付いている絵面でした。おじさんの武器が仕込み杖だった場面も捨てがたいけど、紅葉の方が若干上かな。
あと、エンドクレジットが15分もある点も見逃せない。もしかしなくても史上最長かな? ここもスタッフインタビューで20分消費した「赤い森」に通じる精神を感じますね。しかしいくらクレジットの速度を遅くしたところでそんなにスタッフいないでしょ?と心配してたら、同じ人の名前が2回出てくるとか、映り込んだ小道具のメーカー(レノボとか)を出したり、「Weapon specialist」みたいな明らかにどうでもいい役職までモリモリ出てきたりなど、エンドクレジットでの尺の稼ぎ方を勉強させてもらえて良かったなと思いました。
コメント