「カニバル・カンフー 燃えよ!食人拳」 感想 食えば食うほど

概要

原題:地獄無門

製作:1980年香港

発売:ジェネオン

監督:ツイ・ハーク

出演:ノーマン・ツイ/エディ・コー/ハン・クォーツァイ


政府の特別捜査官が長年追う大泥棒”ローレックス”を探し、ある離れ小島の寒村へやってくる。だが、そこは訪問者を捕えて喰らう食人族の村だった。


予告編


なかったので適当な肉の画像でも貼っておきます。

感想



昔の無茶苦茶やってた頃の香港映画。分かっていても無茶苦茶すぎてビックリします。そういう意味では面白い。レンタルDVDで鑑賞。



冒頭の人体解体シーンだけちょっと猟奇的で、あとはコミカルにわちゃわちゃと人が襲われ食われていく。肉を公平に食わせろと常に騒いでいる村人たちは普通の人民そのもので、食人族的な禍々しさがない。田舎すぎてむしろ牧歌的。人命が今よりかなり軽かったであろう場所と時代だからこそ出せた空気感でしょうか。



しかしこの映画がいつの時代を舞台にしているのかがよく分からん。1980年と言われればそんな気もするけど、電子機器が一切ないので戦前のようにも見えるし、それどころか電灯やクルマすら全く出てこないので19世紀以前でも違和感はない。クライマックスでローラースケートが出てきてようやく現代(当時)かなと分かりましたが。



個人的には人間解体よりニワトリの調理シーンの方がよっぽどキツかったです。生きたまま鍋に放り込み、「なんて残酷なことを!」とまともな中国人にも憤慨される。これ時代的に本当にやってそうだから怖いんですよね。実際は鍋に火をかけていなかったことを祈るしかない。と思ったけど茹で上がりのニワトリも映ってたからダメかも…



主人公は泥棒を探しにやってきた中央の捜査官。「食えば食うほど強くなる!」とかそういう話ではなかった。そして人肉を食う村を告発するためにやってきたのかと思いきや全然関係ない。人肉食になかなか気づいてくれなくてもどかしい。とはいえ人肉に飢えている村人には襲われまくりで、カンフーアクションはくどいくらいに盛り沢山。ジャッキーチェンなどに比べればややモッサリした動きに感じてしまいますが、それはまあ仕方がない。ただ捜査官がそこまで強くないので、「もしかして片腕くらい食われてしまうのでは!?」というスリルは結構ありました。



あと、劇中何度もサスペリアのBGMが鳴りまくるのが気になってしょうがなかったです。というかオープニングから鳴ってた。あの曲のおかげでコミカルな雰囲気の中に一服の禍々しさを演出できていたと言えなくもない。それしてもあんな尖った曲をそのまま無断借用するとは途方もない度胸ですな。いや、あの時代では当たり前のことだったのかもしれませんが。イタリアはイタリアで色々やらかしてたし、ゴブリンも見て見ぬふりをしていたのでしょう。





「カニバル・カンフー 燃えよ!食人拳」(Amazon)




コメント