「パペットモンスター」 感想 ムダなものにも価値がある

概要

原題:PUPPET MONSTER

製作:2010年アメリカ

発売:コンマビジョン/ニシクラ

監督:ダスティン・ミルズ

出演:スティーブ・リンピチ /ジェシカ・ダニエルズ/バート・フリン/イーサン・ホーリー/エリカ・キスバース/ダスティン・ミルズ/ブランドン・サルキル


「一晩過ごせば大金ゲット」1985年、賞金をチラつかせて若者たちを誘い込むのは、町外れにある不気味な屋敷・ワグナー邸。

集まったのは、いつも冴えないビビりのチャーリー、彼が密かに想いを寄せるグウェン、映画オタクのレイミ―、ヤンチャなイギーとその彼女モナ。

どこかズレたメンバーで一夜を過ごすだけのはずだったが実はこの屋敷には、元ナチスのイカれ科学者が作り出した、凶悪すぎる“殺戮モンスター”が潜んでいた!

果たして彼らはこの悪夢の一夜を生き延びることができるのか…?

(コンマビジョンHPより)


予告編

感想




セサミストリート風の人形劇でナチモンスターもののスプラッターホラーをやってしまった意欲作。例によってコンマビジョン様からDVDを購入して鑑賞しました。



作中のセリフにもある通り


「社会にとっての圧倒的ムダ感」


が激しく漂うお下劣極まりない内容。



だがそれがいい。それでいい。今の社会に必要なのは無駄なものを許容する心の余裕なんです。コスパタイパショート動画など知ったことか。いかれた珍作、愚にもつかない駄作を90分間たっぷり眺めてこそ成熟した大人の趣味と言えるのです。大トロ中トロだけが海を泳いでいるわけではない。血合やアタマをじっくり噛みしめてこそ分かる味がある。映画も一部のヒット作を土台で支えているのは大量の超低予算映画であり、それらを愛でることにも立派な社会的意義があると思っています。



まあそれはさておき、本作を観るのはちょっとだけつらかったです。いや、「ふざけてるのに、本物」なんて煽るだけあって思ったより全然ちゃんとしてましたよ。セサミストリートで不謹慎&下ネタ&スプラッターをやれば斬新で面白いだろ!と言わんばかりの過激さで、その点は確かにユニークだし丁寧な仕事ではありました。ペンギンやウサギはカワイイし、クライマックスの軍隊VS巨大モンスターのスペクタクルな戦闘はかなりいい出来だと思います。ただ……私は正直安くても人間の方がいいです。本当に申し訳ない。全編パペットの作品は「パペットシャーク」という前例があったので微妙に既視感があったのもよくない。いや、製作年度は本作の方が先なんですけどね。






「パペットスンスン」(Amazon Prime Video)


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