「ウェルカム・ネイバー その隣人、一線を越える」 感想 お前が一線越えるのか

概要

原題:Living Next to Danger

製作:2023年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ジョン・マーロウスキー

出演:クリスティ・マードック/ノエミ・アレクシス/ジェームズ・ハイド


ロクサーヌは夫マーク、娘メイシーと高級住宅街の豪邸で優雅に暮らしていた。ある時、マークが理事長を務めるなんかの団体で「家の無い家庭に自宅敷地内の住居を提供」する活動を始める。そのため、シングルマザーのエラと娘ルーシーに庭先の家を貸すことに。

だが、施し目線全開のロクサーヌと貧乏人エラの間で激しい女の戦いが勃発する…


予告編


予告編は無し。

感想



「ザ・テスト 護身術」以来、私の中で大人気のジョン・マーロウスキー監督によるテレビ映画。

アマプラ299円/U-NEXT399P。



所詮はヒマな奥様向けの2時間サスペンス番組なんですが、そんな枠内にあってもジョン・マーロウスキーはやはり一味違います。これも斜め上的な意味でかなり面白かった。

なんと本作は主役である富裕層の奥様が



「慈善活動の一環で庭に作ったウサギ小屋に

かわいそうな貧乏人を住まわせてやろう!」



という話。

4年間住めばその家を無料でもらえるとか何とか。

夫がどっかのビルでそのプロジェクトをプレゼンしているシーンで結構な衝撃を受けました。まあでも、私が知らないだけで実際にそういう慈善事業があるのかもしれません。



本作の主人公ロクサーヌは序盤からえらく無神経なムーブをバンバンかましてくれます。庭の家を無料で貸してるとはいえ、借り手のプライバシーは一切無視。留守中に勝手に入って自分好みに飾り付け、それを写真に撮って無断でSNSにアップ。ペット感覚なのか?富裕層の傲慢さ、押しつけがましさが痛々しい。



借りてるエラの方も微妙に感じの悪い隣人として描かれてますが、悪質なのはやはりロクサーヌの方。娘同士は仲良しなのに、毒親感全開で「貧乏人の子は娘に悪影響ね!」ときた。鼻ピアス空けたら怒る気持ちは分からんでもないけど矛先がね…。



とはいえまだ不法侵入・飾り付け・SNSアップ・罵倒合戦くらいではマーロウスキー的にはまだ一線を越えたとは言わない。越えてたのはもっと意外な人物で、越え方も相当いかれた越え方でド肝を抜かれました。気になった人にはぜひ本編で確認していただきたいところです。









以下ネタバレあり












実は陰で一線を越えていたのは、

一見ただの事なかれ主義でロクサーヌをなだめていた夫マークの方だった!!



なんとマークはあんな大豪邸に住む富裕層でありながら人身売買組織に多額の借金を背負っていた。一体何してたんだ? カネを返せなくて娘を誘拐され(慈善事業してる場合か?)、人質交換のためにルーシーを差し出していた…



終盤でいきなりそんなこと言われても怒涛の展開すぎて混乱しましたよ。この理解で合ってるのかも実は自信ないぞ。追ってきたトラックは何も関係なかったし、色々意味深だった隣人(エラではなく)との関係もただマークがクソ野郎なだけだったし、娘の彼氏も単なるクソ野郎だし、変なミスリードが多い。ジョン・カーターの出現も唐突すぎてもうね。まあでも、この混沌から生まれる刺激がマーロウスキー作品の醍醐味なので大満足の珍作でした。




「ウェルカム・ネイバー その隣人、一線を越える」(Amazon Prime Video)




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