「ラブ・アンド・クライム 性欲と嫉妬」感想  毒キノコとベアークロー

概要

原題:Jama

製作:2024年スロベニア

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:デュジャン・バボセク

出演:レア・コク/マルコ・プランタン/ダリヤ・クリン


裕福な女性を狙って金品を奪うケビンとミア。今回のターゲットは豪邸にひとりで住むエマという女性だった。首尾よく金を奪ったものの、ケビンとよろしくやってるエマを見て嫉妬したミアはエマを殴り殺してしまう。遺体を森に埋めようとしたケビンたちだったが、実はまだエマは生きていて…


予告編


これも予告編ないのか…


感想



森で強盗カップルと金持ち女性が壮絶に殺し合うスロベニア製スリラー。

U-NEXT399Pで鑑賞。



尺は74分しかないものの、森をウロウロしている映像が長すぎてかなりダルい。前半で脱落する人も相当いるでしょう。とはいえそこはスロベニア、常軌を逸した珍妙なシーンが散見され、トータル的にはかなり印象に残る珍作となりました。



強盗カップルのケビンとミアがターゲットのエマを森で追い掛け回すだけの話なんですが、まずケビンのイカレ具合が相当すごいです。鋭利なハイヒールを耳に突っ込まれておかしくなったのか、何の脈絡もなくその辺に生えている毒々しいキノコにむしゃぶりつき、一心不乱に喰いまくる。何を考えているのか全くわかりません。



そのキノコでまたさらにおかしくなったのか、今度はその辺のカエルに向かって性の哲学みたいなことを語りまくり、聞いてくれないカエルに小便をぶっかけてしまう。その隙に殴られるわけですが、不意を突かれたというよりツッコミを入れられたみたいで笑ってしまいました。



スロベニア映画は大体みんな激しく予測不能な奇行を見せてくれるからたまらない。一体どんなヤバイお国柄なのか。私が旅行先に選ぶことは絶対にないですが、将来的に分身アバターか何かで安全に旅行できるようになったら真っ先に行ってみたいなと思います。



追われる側であるエマも意外と負けてはいない。まず裸足で森の中を延々走り回っている時点で相当強い。役者さんの足が非常に心配ですがね。後半でミアと対決する際、手持ちの万年筆や鼻毛切り(?)、ペーパーナイフ等で拳を固めて即席ベアークローを作り出したところは目を剥きました。そんなものでミアと血みどろキャットファイトを繰り広げるクライマックスは音楽や演出の珍妙さも重なり、好事家的にはそこそこ楽しめてしまいました。



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