「レイク・ジョーズ」 感想 アル中 vs サメ

概要

原題:Bull Shark

製作:2022年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ブレット・ベントマン

出演:トム・ハラム/ビリー・ブレア/リンジー・マリー・ウィルソン/デリック・レッドフォード/コリーン・エリザベス・ミラー


テキサス・レイロバーツ湖。猟区管理官のスペンサーはアル中のため妻子と別居していた。ある日、知人に海で釣り上げたサメの死骸を自慢される。湖にサメがいると思われたら困るから捨ててこいと命令するスペンサーだったが、面倒くさがった知人は湖に死骸を捨てた。その後、湖にサメが現れ若い女性が喰われてしまう…


予告編

感想



「シャーク 消えた3人の死体」

の前日譚…というかブルシャークシリーズ第一作。



先に別会社からレンタル開始されていた続編を先に見ておいたせいで、本作で起きる出来事の全てが事前に判ってしまっています。湖にオオメジロザメが出て、湖を閉鎖したくない悪徳市長が隠ぺいを工作し、主人公がこっそりサメを仕留めるというだけの至極ありふれた内容。なぜこっちを後から配信したのか分からない。まあ、別に続編を見ていなくても何のひねりもなさすぎて完全に読めてしまいますが。



「サメは淡水にいない

湖にくるわけがない」


「五大湖にサメがいるなんて

宝くじや隕石に当たるよりあり得ない話だ」



令和のサメ映画でまだこんな時代遅れな認識をしている方があり得ない。

オオメジロザメがその辺の池や水たまりに生息しているなど小学生でも知っている話です。



TWAさんも何だかテンションが低くて、

「サメの牙が水面を切り裂く!」

なんて人的被害のない穏便な煽り文句をつけています。



監督や脚本を担当しているブレット・ベントマンは「スペース・レンジャー」「ブラックアウトレイジ」などのわけわからんクソ映画を撮ってる人で、それらに比べれば本作は圧倒的にまともな部類と言えます。「消えた3人の死体」の時にも同じこと言ったけど。サメ映画の様式美をそのまんまなぞっているだけなのでまともに出来て当たり前と言えば当たり前ですが、頑張っていることに変わりはない。一見良い事のように思えます。



問題は低予算サメ映画にこそわけわからんクソ映画が求められているということです。なぜそこで誰も求めていない「まともなサメ映画」を作ってしまうのか。顧客の需要を全く読めていない。今さら湖にオオメジロザメが出てジョーズのパクリ展開をやられても、そんなのもうウンザリするほど見たよとしか言えないのに。




「レイク・ジョーズ」(Amazon Prime Video)


コメント