概要
原題:Suspension
製作:2015年カナダ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ジェフリー・スコット・ランドー
出演:エレン・マクネヴィン/コナー・オーウェン・フィールディング/テイラー・ラッセル/コートニー・ペイジ/スティーブ・リッチモンド
授業中に過激なサイコホラーマンガを描いては叱られている女子高生エミリー。過去に彼女の父親が殺人を犯したこともあり、周囲の学生にはサイコ女扱いされイジメられていた。そんなある夜、自宅で弟にせがまれてマンガを描いていると、幼馴染のジェイソンがやってくる。彼はエミリーのイジメ動画を見て心配してやってきたというのだが…
予告編
感想
「ロボシャークvsネイビーシールズ」でサメ映画ファンの心にその名を刻みつけたジェフリー・スコット・ランドー監督作。紛らわしい名前だけど、スコット・ジェフリーとは何の関係もないはずです。たぶん。
10年も前の作品なのに、今さら突然アマプラに新入荷(299円)されてきました。もうとっくに引退したのかなと勝手に思ってましたが、2018年と2022年にも何やら面白そうな映画を撮っているようです。そちらも配信してほしいものですね。
それを調べるためにimdbを眺めていたら「ロボシャークvsネイビーシールズ」が10点満点中たったの3.0点しか獲得できていないという事実に驚愕しました。あれはどう考えても6.5くらいの面白さはあるだろ…何でそんなに辛口なんだ。
とはいえ、本作については可もなく不可もなくと言ったところ。殺人犯を父親に持つ主人公エミリーは場所を選ばずサイコホラーマンガを描きまくっているやべえ奴で、マンガに実在の人物を描いているうちに現実と虚構の区別がだんだんとつかなくなっていく。彼女の周囲に、白いお面にツナギ姿のマイケル・マイヤーズっぽい殺人鬼が現れてはムカつく教師や同級生をブチ殺していくのだ。
それは果たして現実なのか?
マンガなのか?
オヤジなのか?
それとも彼女自身なのか?
まあエミリーはオヤジと斧でチャンバラして「あなたとは違うんです」とか言ってるので、その描写を信じるならエミリー自身は殺人鬼ではないのだろう…と思いたいところではあります。が、ロボットのサメがツイッターにいそしむような映画を撮った人にそんな整合性を求めるのは酷なので、そんなつまらんパターンはやめてくれ…と願いながらもエミリー犯人説を切り捨てることができない。
一方、殺人シーンについてはアマプラ謎映画的にはわりとよく出来てる方ではないかと思います。見た目も心もイケメンな幼馴染に優しく迫られて満更でもないはずなのに、テンパりすぎてエンピツを深々と〇の穴に突っ込んでしまうシーンが一番の見所です。ボディカウントもそこそこ多いし、オチのやっぱりお前かガッカリ感を除けばそこそこ楽しめたかなと思いました。
「サイレント・ブラッド」(Amazon Prime Video)
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