「エクソシズム・ライジング」 感想 伝説の男ジャスティン・プライス

概要

原題:Forsaken

製作:2016年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ジャスティン・プライス

出演:デヴィッド・E・カザレス/ミシェル・ソーザ


悪魔祓い師のポールは、妻が脳腫瘍によっておかしくなり自分の腕を調理する奇行を目撃する。治療の見込みがないことを知ったポールは、あえて妻に悪魔を乗り移らせることで脳腫瘍を消してしまおうと考え…


予告編

感想



2020年に密かに輸入され、いち早く手を出してみたものの、あまりにも壮絶なクソさ加減に完走できなかった超大型配信地雷。

もう全然見直す気もなかったし存在自体忘れかけていましたが、なぜか今更Xのクソ映画ハンターたちの目に留まり、再戦する羽目に陥りました。





クソ映画は追ってくるんだ…!

逃げても…

どこまでも…!

私の心を折りに来るんだ…!



…で、まあ本日改めて頭から鑑賞し、一応何とか完走はできたんですが。

後半はほとんど意識を失ってましたよね。



主人公の神父だか悪魔祓い師が、脳腫瘍を患った妻を助けるために悪魔を頼って何やかんやという序盤はまだ何とか分からんでもないので観れないこともないです。バッチイ悪魔メイクで軟体ブリッジパフォーマンスを見せてくれる女性も出てきますしね。上で阿部雄大先生が「もっと仕事選んでいいよ」と言っているのがその悪魔憑きの女性ですね。まあ、ウーヴェ・ボルなどの例を出すまでもなく、クソ映画を撮る監督は人柄だけは素晴らしいという法則もありますので、それなりに秀でた一芸を持つ役者が出演してくれることもあるのでしょう。




しかし、それ以降はやはり全く理解できない。

画面は暗いわ時系列は入り組んでるわ現実だか幻想だか区別がつかんわで何をやってんだかさっぱり分からない。

映像的にも、いつの間にか部屋の中にカエルがいっぱい居た時ぐらいしか面白味のあるシーンはありませんでした。



真剣に観ていれば考察する余地があったりなかったりするのかもなんですが、異常なほどつまらなすぎてまず無理です。常人なら確実に意識が飛びますし下手すると戻って来ません。

一応完走したと言ってもこんなもん正気を保ったまま最後まで集中して追えるわけもなく。

4年越しに体験してもやはり突出したオーラを感じる凶悪なクソ映画でした。



忘れてたけど、これ監督&脚本はあのジャスティン・プライス大先生なんですよね。

そう、支離滅裂で難解なクソ映画を作らせたら右に出る者はいないと評判のあのジャスティン・プライス先生です。



私が観たことがあるのは「エイリアン・ファイナルカウントダウン」とその続編の「オメガ:バトル・エイリアン」の2作品ですが、これらも支離滅裂、混沌の極みでした。



↑「エイリアン・ファイナルカウントダウン」より。

我々は彼の作品へのささやかな理解すら得ることは出来ないのです。

ある意味では itn よりもブランド力が高い。



ジャスティン・プライスという男は、才能が無いのではなく「クソ映画を作る才能に溢れている」と表現したくなるほどの傑物…いや、ケツ物と言えます。

「オメガ:バトル・エイリアン」以降、彼の監督作品は日本へ入ってきていないのですが、クソ映画のプロデューサー業としてはバリバリやっているようで、「食人雪男」「ザ・マミー リバース」なんかも彼が関わっている模様です。まあ、クソ映画を量産するのはいいけどなるべく「食人雪男」ぐらい可愛げのあるやつをお願いしたい。そんな風に思いました。



「エクソシズム・ライジング」(Amazon Prime Video)


コメント