「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘」 感想 チンパン対メカチンパン

概要

原題:APE VS MECHA APE

製作:2023年アメリカ

発売:アルバトロス

監督:マーク・ゴッドリープ

出演:トム・アーノルド/アンナ・テルファー/リサ・リー/ジャック・ピアソン/コーヴィン・ティムブロック


2年前、外宇宙物質の影響で巨大化し、ワシントンを破壊した《類人猿型怪獣》エイブラハム。その戦闘力に注目したアメリカ軍は、極秘で《類人猿型AI兵器》メカエイプを開発。だが、実験中のメカエイプがテロリストに狙われ、そのコントロールを奪われてしまう。メカエイプは基地を襲撃し、核弾頭を奪取。テロ目標のシカゴに向かう。軍は、エイブラハムを保護地区から輸送し、メカエイプと戦わせる作戦を決断。怪力無双の巨大怪獣と、完全武装の巨大兵器。シカゴ市街を炎に包む、壮絶な戦いの行方は?

(↑アルバトロスHPより)


予告編

感想




至極いつも通りのアサイラム製量産型マンネリワンパターンクソ映画(@440円)。



いつも通りCGの出来だけは悪くなくメカチンパンジーの造形はそこそこ魅力的なものの、それを活かしたスペクタクルな場面は極限までケチられておりトータルではおそらく2~3分くらいしかございません。そこらへんは全部予告編で使われてると思いますので本編を観る必要が別に無いのもいつも通りのこと。それ以外のシーンは大体ペンタゴンとかで国防長官やらNASAやら軍やらが侃々諤々な議論を繰り広げているだけのパターンです。せめてエリック・ロバーツとかマイケル・パレが出ていればまだ退屈しのぎになるんだけど。



ここ数年のアサイラム映画は98%くらいがそういう専門家による呪文のような単語を駆使したどうでもいい議論で占められているため観る方としてはひたすら苦痛でたまらず、対策としては意識をシャットダウンするしかありません。わけのわからん学者が駄弁っているのにいちいち耳を傾ける必要はなく、なんかチンパンジーが出てきたなと思ったら画面に視線を向ければいいのです。



そうでもしないと99.99%の人は途中で脱落すると考えられます。と言いながら結局私も脱落してしまいましたが。おそらく終盤のクライマックスでは2分間くらいはチンパンジーとメカチンパンジーとの霊長類大決戦が観られたはずなんですが、私が気が付いた時には既に核爆弾らしきものが爆発しておりました。



このシリーズもすでに3作目で…いや、アルバトロスが勝手に続編にしてるだけで本当は違うのかよく分かりませんが、マーク・アトキンス監督による1作目はそこそこ面白かったと記憶しているんですがねえ。ここ数年全然名前を見かけないマーク・アトキンスは今一体どこで何をしているのか。



本作の監督はマーク・ゴッドリープと言ってアトキンスより何となくカッコイイ雰囲気の名前ではありますが、本作を観ても何の印象にも残りません。脚本家としての実績を診る限りではもうちょっとなんかやれそうなんですけどね。どうせやらかすならあの偉大なるマーク・アトキンスのように、愉快で楽しく常軌を逸した個性的なクソ映画を作って頂きたいなあと思います。



「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘」(Amazon Prime Video)



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