「女刑事ライリー・パーラ」 感想 悪魔は爪とか歯を使う

概要

原題:Riley Parra

製作:2018年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:クリスティン・ベイカー

出演:マレム・ハスラー/リズ・ヴァッシー/コナー・トリナー


ライリー・パーラは腐敗した犯罪都市ノーマンズ・ランドの刑事だった。だが、ある事件がきっかけでこの街では太古の昔より天使と悪魔の間で戦争が行われていると知る。しかも、ライリーは天使のチャンピオンであり天使陣営が勝つ最後の希望だというのだが…


予告編

感想



アマプラ配信中の刑事ドラマ。

特に興味を惹かれる邦題でもなかったのでスルーしようとしていたのですが、毎度おなじみアマプラ謎映画当たり屋仲間のJetさんからオススメされたので観てみました。



するとこれが意外にもただの刑事ドラマではなく、天使と悪魔との戦いを描いたSFアクションとアマプラの説明文に書いてあるじゃないですか。しかもやたらとSFアクションであることを繰り返し強調しているので映像的には結構派手なシーンとかあったりするのかなと期待してみたのですが、実際は特にSF要素もアクションも何もありませんでした。まあ…安いから仕方ないね。



内容的には、治安が悪くて住人の9割が女性という特殊な街を舞台に活躍する刑事ライリーが、天使と悪魔の抗争に巻き込まれる的な話です。ライリーは天使のチャンピオンだそうなんですが、どうやって決めたんですかね。タイトル戦をやった様子もなさそうなんですが。



ライリーの上司も同僚も恋人も全員女性とえらい偏っているので、女性向けの作品かなという気もします。SFもアクションもないけど、女性同士でイチャイチャするシーンはふんだんに盛り込まれております。LGBT系恋愛ドラマとして観た方がいいかもしれません。



それは別にいいのですが、尺のペース配分がなんかおかしいというかどうもTVドラマの初回スペシャル版のような雰囲気なんですよね。1時間44分もあってかなりキツイ。結末もあまり区切りがついてる感じしないし。と思ってimdbで調べてみたら、普通にこれTVシリーズで展開してました。今のところ2シーズンも放送したらしいのでそれなりに人気はあったようです。



作中で起こる事件についてはちょっと突っ込みたいところがあって、まず天使の羽を切断されて死んだ男についての捜査をするんですね。ほんでライリーがおじさんの天使を連れて街を牛耳るイケメン悪魔の邸宅へ乗り込むのですが、そこでライリーが披露する推理が何かヘンなんですよ。一応言っておきますが、以下ネタバレになります。



「悪魔は爪とか歯を使う

リドワンはスパッと斬られていたから悪魔じゃない

(犯人は)天使よ」



悪魔の爪はスパッと斬れるものではないんですかね。あるいは悪魔が切れ味の良い刃物を用いたという可能性はないのでしょうか。まあ別に天使が犯人でもいいんですが、これを聞いたおじさんの天使は羽を生やして飛び去ってしまいます。まるでポロニア映画のような美しいクオリティに感動の念を禁じ得ませんでした。



「女刑事ライリー・パーラ」(Amazon Prime Video)


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