「イン・アンド・アウト」 感想 血を吸う赤んぼ

概要

原題:Blood Trap

製作:2015年イギリス・アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:アルベルト・シアマ

出演:コスタス・マンディロア/ジャンニ・カッパルディ/ドリュー・ケニー/ヴィニー・ジョーンズ


警官を引退したローマンは、ワル仲間と共にマフィアの一人娘を拉致するためその屋敷へ侵入した。だが、娘を捕らえた瞬間窓も扉も閉ざされ屋敷は脱出不能の要塞と化してしまう。しかも、その屋敷は死体やゾンビだらけなうえに大量の血を吸う赤ん坊が襲ってくるのだった。


予告編

感想



おそらくホラーコメディと思われるが、全く笑えないのでもしかするとただのホラーかもしれない謎映画。



マフィアの娘を身代金目的で拉致しようとしたならず者たちが屋敷に閉じ込められてしまう話。前半はその屋敷と娘には一体どんな秘密が!?という謎で引っ張るものの、サムネ画像で盛大にネタバレをかましているせいもあって非常に退屈です。ならず者グループのキャラクターもいまいち薄いんじゃないかと…仲間を撃ったり女性をぶん殴ったりと本当にろくでもない奴しかいないし。



あんなサムネじゃ誰でも分かっちゃうのでここでも普通にネタバレしてしまいますが、そのマフィアの娘は吸血鬼だったという設定。吸血鬼のくせに薬物中毒でやたらヤクを打ちたがるのが独特と言えるかもしれません。いや、そんなことより大量に子供を作っていて28人もの赤ん坊が出てくるくだりの方がユニークでしたね。こんなC級映画に出演してくれる赤ん坊が28人もいたのがまず驚きですが、ちゃんと噛み付いて血を吸う場面もあるのは良いことです。



とはいえ赤んぼ吸血シーンあたりが本作のピークだったのは否めないかなと。後半はならず者チームがいいようにやられて全滅するだけなのでこれといった盛り上がりもないし、ラストシーンに至ってはマフィアの娘がまた別の知らない男をいきなりタコ殴りにしてオワリというよく分からん謎エンド。まあアマプラの中では全然ましな方には違いありませんが、内容といい素性といい音楽のセンスといい「謎映画」としか言いようのない立派な謎映画でした。



あとどうでもいいけど出演者のヴィニー・ジョーンズという人は元サッカー選手でけっこう有名な人のようです。いきなり指を全部斬られた揚げ句に痛い痛いうるさいってだけでゴミのように雑に射殺されてましたが。



「イン・アンド・アウト」(Amazon Prime Video)

 

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