「イグジット14」 感想 デストイレ外伝

概要

原題:EXIT14

製作:2020年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ジョー・サルセド

出演:トム・サイズモア/ジョン・シュナイダー/ジェイミー・ノッチャー


春休みにフロリダで羽目を外そうと車を走らせていた若者4人組。だが途中で車が故障し、高速道路の14番出口を出たところで迷ってしまう。たまたまスタンドで会った親切な男ロイに宿を提供してもらうが、そこは愛する女を生き返らせるために生贄を捧げた男がいた曰く付きの屋敷であった。


予告編

感想



アマプラ配信のチープなホラー。

クソ映画御用達俳優御三家の一角トム・サイズモア出演(他の2人はエリック・ロバーツとマイケル・マドセン)


馬鹿な若者グループが車の故障で泊まる羽目になった怪しい屋敷で怪奇現象に見舞われる。その内容も取り立てて新味はなく、それどころかありがちを通り越して太古の昔から存在するようなタイプの怪談話。



本作のネタバレをされて怒る人なんているわけないと思うので書いてしまいますが、トム・サイズモアが母親を生き返らせるために若者達をいけにえに捧げ、ついでに若い女の子を母親の依り代的に使ってしまう。TWAも内容は心底どうでもいいと思っているのか、商品ページのサムネイル画像で派手にネタバレ画像をかましてしまっています。



ということで本筋のことはどうでもいいので気になった細部について触れていきますが、まずこの映画なぜかトイレのシーンがやたら多いです。ウェイ系のクソ野郎がガソリンスタンドの汚いトイレでブリブリとクソを垂れる様子の一部始終を、省略なしで全部映し切ったシーンは監督の正気を疑いました。紙がギリギリだけど足りるか…とかそんなしょうもない無意味なことを言わせるくらいなら便器の中から刃物で切り付けてくるぐらいのネタがほしい。



件の屋敷に着いてからも、女の子がトイレに座ろうとしたところをまたこのクソ野郎が便器を奪い取ってケツをさらけ出す描写があったりする。この人トイレ近すぎませんかね。しかも、屋敷のオカルトパワーで具合が悪くなったクソ野郎はトイレで盛大にゲボを吐くことに。下から上から忙しい野郎です。もはや実質デストイレ外伝かな?と思うくらいにはトイレの出番が多い。本作を食事中に観るのはやめた方が良いでしょう。ただ、勢い余って女の子にもゲボを吐きかけたシーンは最低すぎて正直笑いました。というかこの記事の文章も大概最低だな…



一応主人公かと思われたクソ野郎2号はゲボやクソこそ垂れないものの、4人組のうち2人の女の子に二股かけるという畜生ぶりを晒し、右往左往しながらも最後はコリッと首を折られてしまいます。その折られるシーンがあまりにもアッサリすぎて逆に面白い。その後のクソ野郎2号の父親が彼らを探しにやってくる展開はもしやリブート版「クライモリ」のようなことをやろうとしているのか!?とちょっと期待しかけましたが、よく考えると本作の尺は76分しかなく、案の定投げっぱなしジャーマンを決められました。まあ、アマプラ系クソ映画としてはそれなりに見所があってましな方だったとは思います。


「イグジット14」(Amazon Prime Video)

コメント