「凍った湖」 感想 パワハラおばさんデカの事件簿

概要

原題:Der Tote am Teich

製作:2015年オーストリア

配信:Lotus Film

監督:Nikolaus Leytner

出演:Maria Hofstätter/Josef Hader/Miriam Fussenegger


上オーストリア州、真冬のボヘミアンフォレスト。元警察官のアホーナーは、凍った湖の上で殴り殺された遺体を発見する。友人のグレーテが捜査にやってくるが、容疑者の中にはアホーナーの親族も含まれており、彼自身も捜査に参加することになるのだった。


予告編

感想



オーストリア製の激シブサスペンス劇場。当然テレビ映画。


引退した元警察官のアホーナー、その友人で現役刑事のグレーテ(とその部下のリサ)が主役の犯罪ドラマシリーズものの一作(らしい)。


オーストリアのサスペンス劇場はけっこうアマプラで無造作に配信されているのでたまに観るのですが、どれもものすごいド田舎の寒村が舞台で、景色は素晴らしいものがあります。しかし村人はみんなしかめっ面で18世紀から何も変わらないような質素な暮らしをしており、非常に陰気臭いという特徴があります。



本作も完全にそういう雰囲気であり、殺人についても凍った湖上で発見された遺体が「カーリングストーンで撲殺された」という点については何か面白味がありそうな予感を抱かせるものの、実際のところ別に大したトリックも見立てもない。ましてや第二第三の凄惨な殺人が…!などというスリリングな展開も一切ありません。ノンフィクションだと言われたら信じてしまいそうなほど地に足の着いた地味な事件を描いています。



だからと言って別にダメな作品かというと全然そんなことはなく、非常にマジメに作られているのでまあまあそれなりに…火曜サスペンス劇場と同じくらいには楽しめます。あまりにも地味すぎて本筋の事件については大して何も感想浮かばないし、キワモノマニアの好事家には物足りないのは確かではありますが。なまはげ祭りしているところは印象に残ったかな。遠く離れたオーストリアにもなまはげっていたんですね。



他に気になる点としては、主役の一人であるグレーテのお顔がカート・ラッセルによく似ていることが挙げられます。そのせいなのか分かりませんが、彼女は優越的地位を濫用する非常に強権的なキャラクターとなっております。逮捕令状もないのに疑わしいと思った人はバンバンその場で逮捕する。部下がネコアレルギーなのに車に自分のネコを持ち込み、寒いからと言って窓すら開けさせない。そもそも何でネコを連れて捜査しに来たのか。まあオーストリアの田舎の人々はかなりクセが強そうなので、あれくらい図太い人じゃないと踏み込んだ捜査はできないのかもしれません。



あと、もう一人の主役は名前が気になりましたね。だってアホーナーですよ。ナンセンスだと分かっていても「そんな…アホーナー!?」みたいなセリフがどこかにあってほしかった。そういやフィンランドのスキージャンプ選手にアホネンという方もいましたが、北欧ではよくある系統の名前なんでしょうかね。


「凍った湖」(Amazon Prime Video)


コメント