「リベンジャーズ 命の奪還」 感想 駆除の時間だ…

概要

原題:The Retreat

製作:2021年カナダ

発売:AMGエンタテインメント

監督:パット・ミルズ

出演:サラ・アレン/トミー=アンバー・ピリー/アーロン・アシュモア/ロシフ・サザーランド


同性愛者専用のB&Bにやってきたヴァルとルネ。だが、そこではホモフォビアによる残虐な同性愛者狩りが行われており、しかもネットで中継までされていたのだった。


予告編

感想





新年早々「この詐欺ジャケがすごい!大賞」の有力な候補作が出現しました。

いや~このジャケットは詐欺ジャケマニア的にはなかなかポイント高いですよ。


まず「この二人、制御不能の人間兵器(ヒューマン・ウェポン)」とか言ってるけど、そもそもその二人は一体誰なの??っていうところから始まるわけです。本編の主役であるヴァルとルネとは似ても似つかないどころかカスリもしない感。



顔はまあそりゃ目と鼻と口がついてるので微妙に似てると言えなくもありませんが、髪型は全然違うし、当然のようにこんないかした服装でもなければショットガンも日本刀も影も形も出てきませんからね。能力的にも別に人間兵器でも何でもなくてただの一般人だし、バッチリ制御されてますよ。右下の赤いマッスルカーみたいなのも、黒いスーツで銃を構えてる男も、一体どこから持ってきたのかと問い詰めたい。



ここまで来ると逆に本編に関係あるものが何か一つでもあるんだろうかと探してしまいますが、左下の男たちはかろうじて本編に出てたかもしれない…?という程度。この邦題もまるで実態に合わせる気がない。今はやりの「東京リベンジャーズ」に便乗したかっただけ? こないだの「感染無限列車」もそうだけど、B級洋画がマンガ映画に便乗してもあんまり効果ないと思うんですけど。「命の奪還」とかもう邦題付けた人もジャケ絵作った人も一切中身を観ずにクリエイトしたとしか思えない仕事ぶりですよ。



ただ、AMGエンタテインメントさんが「レディ・アクション」と銘打って発売するDVDスルー作品は大抵いつもこんな感じではありますね。地味そうだからあまり手は出さないけど、その分たまに観ると中身よりその詐欺っぷりにばかり気を取られてしまいます。



それで肝心の中身の方ですが、同性愛者のカップルが隠れ家的な民宿に行ったらイカれたホモフォビアの数人組に襲撃されるという話。同性愛者が狙われるっていうのはあまり見たことがないパターンではありますが、それについて考えさせられるってほど深掘りはしてないし、それ以外は実にフツー。マンハンティング物としてそこまで酷い出来ではないものの、大半の場面で画面が暗くて何をやってるのかよく見えず、楽しみにくい。ただ、大きなブラウン管モニターでサイコ女の頭を思いっきり叩き潰すシーンだけは「やるじゃん」と思いました。


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