概要
原題:Dawn of the Beast
製作:2021年アメリカ
配給:トカナ
監督:ブルース・ウェンプル
出演:エイドリアン・バーク/ルジョン・ウッズ/アリエラ・マストロヤンニ/アンナ・シールズ/クリス・シンパーマン/ウィラード・モーガン
とある森に、大学の実習でビッグフットを探索するため教授と学生たちがやってくる。そこは9月から10月にかけてビッグフットの目撃談が相次ぐ地域で、地元住民には「死の月」と呼ばれ恐れられている時期でもあった…
予告編
感想
「ゴジラVSコング」×「死霊のはらわた」の衝撃!
ホラー映画史上初!5分に1度の衝撃と興奮!
地獄からやってきた悪霊軍団と戦う最強UMAビッグフットの壮絶な勇姿にスクリーンは凍り付く!!
ビッグフット映画史上最高傑作!!
相変わらずの驚異的な宣伝力を発揮しているトカナ配給の新作ビッグフットホラー。今どきよくこんな低予算ホラーを全国ロードショーできるもんだなあと心の底から感心しますよ。本国アメリカですらしてないのに。しかも予告編で「シークレット・マツシタ」とかいう謎の怪しげなペルー映画の宣伝入ってたけど、あれも相当スゴそう。トカナのロゴもやたらうさんくさいニオイがするし、一体どういう会社なんだろう。まあ低予算ホラーを配給してくれるのはありがたいので応援はしますが。
で、本作も「食人雪男」と同じく「Uncork'd Entertainment」のロゴがスクリーンに映し出されてイスからずり落ちそうになりましたが、こちらは「食人雪男」よりも数段上のレベルでした。ああよかった…。まあ監督が「タイムトラベルZ」の人だと聞いていたので少なくともクソ映画ではないだろうと予想はしてたんですけどね。どうでもいいけどトカナさんのHPとかチラシに「タイムトラベラーZ」って書いてるけど間違ってますから。「タイムトラベルZ」ですから。
内容は、大学の実習でビッグフットを探すため森にやってきた教授と学生たちが謎の魔獣たちに襲われるというもの。実に楽しそうな実習ですね。私もビッグフットの探索で単位をもらえるような大学に行ってみたかったものです。しかし本作、学生たちに牙を剥いて襲い掛かってくるのはビッグフットではなく、ウェンディゴという人の肉を喰らう悪霊とそのしもべのグールたち。どうもビッグフットとウェンディゴは敵対しているようで、なぜ宣伝で「ゴジラVSコング」を引き合いに出しているのかなと思ったら「ビッグフットVSウェンディゴ」だったからでした。よく見るとちゃんとそう宣伝してますね。そのうえ「死霊のはらわた」要素もあるっちゃあるので冒頭に載せた煽り文句が実は本当だったという驚き。
とはいえ対決シーンはかなり短時間で終わってしまうのであまり盛り上がりはないというか実質「ウェンディゴVS学生」だったような気がしないでもない。さらに言うとウェンディゴは結構もったいぶって終盤まであんまり襲ってこないので、尺の大半はグールたちから逃げ惑う学生たちという構図でした。まあグールもビジュアル的には「ディセント」の地底人風で全然ザコ臭さはなく、学生のはらわたをズルズル引きずり出してモリモリ喰らったりとかなり恐ろしい存在であり、グロや恐怖演出もバッチリなので低予算ホラーとしては充分楽しめるクオリティだったかと思います。
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