「ドラゴンの爪」 感想 イタリアン・カラテ 護身術

概要

原題:L'Artiglio del Drago

製作:2024年イタリア

配信:Antonio Rotundo

監督:Antonio Rotundo

出演:Valentina Vannella, Mark Ivanaj, Federica Franchi


アリスは友人たちと森で遊んでいたところを謎の強盗に襲われてしまう。重傷を負いながらも何とか一命を取り留めたアリスは、トラウマを払拭するためにカラテを習うことにした。


予告編

感想



アマプラを探索していたらうっかり発見してしまった謎映画。

imdbではアメリカ映画になってますけど、イタリア語をしゃべっているので多分イタリア映画のはずです。



ここまでディープな謎映画になると、字幕があるのかないのか金を払って再生してみるまで分からないので、ギャンブル性が高まります。予告編には字幕がないので、本編も十中八九字幕なしであろうと読みつつ200円課金してみたところ、驚くべきことにしっかり字幕がついていました。これはラッキー。問題があるとすればフォントがあまりにも小さすぎることでしょうか。スマホだと絶対読めんぞ。



それで内容の方ですが、森で強盗に襲われて酷い目にあった女の子アリスがトラウマを払拭するためにカラテを習い始めるという話です。もしかして「ザ・テスト 護身術」と同じ流れになるのかと一瞬期待しましたが、もちろんそんなことはありませんでした。ベストキッド的なことをしたかったのだろうか。



物語の最終目的が何なのかなかなか見えてこなくて困りましたが、どうやらアリスは「カネがなくて困ったので非合法の裏格闘試合に参戦して稼ぐぜ!」という流れのようでした。裏格闘とはいえ男と女で戦うのはいかがなものかと思いましたが。



それにしても、イタリアンカラテのインチキ臭がかなりすごい。みんなTシャツに白いズボン姿だし。白くないズボンのやつもいるし。下はまあいいとしても、Tシャツに帯締める必要ないだろと突っ込みたくなる。動きはみんなピョンピョン飛び跳ねながらジャブかハイキックを打ってる。空手ってそういうもんだったかな…。掛け声は「イチ、ニー、スァーン」って一応日本語で掛けてはいるけども。



その道場で類まれな(?)才覚を示したが金がないアリスは裏格闘にスカウトされて飛びつくわけですが、そうは言ってもとてもじゃないけど格闘家の体つきではなく、限りなく一般人の肉体にしか見えない。



一応後ろ回し蹴りだのかかと落とし的な技は出してるので頑張っていると言えなくはないものの、あんまり足上がってない。下手すると私より上がってない。そんなヘナヘナかかと落としでKO決められても苦笑いしか浮かんでこないんです。ただ、金的への正拳突きだけはなかなかの迫力でしたが。



しかし、クライマックスでの試合では普通にボコボコにされて終わったのは…どうなんでしょう。急にリアリティを気にし出したのか? それともやっぱり格闘で強くなってもしょうがないんだよ、大切な物は他にあるんだよ…というメッセージでしょうか?

それは確かにそうかもしれんけど、結局この映画は一体何だったんだ…と思ってしまいました。エンドクレジットのNG集で屁【ラズベリーサウンド】をかましてる場合じゃないよもう。




「ドラゴンの爪」(Amazon Prime Video)




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