「トビラ 魔の入り口」 感想 粗大ゴミを持って帰るな

概要

原題:Door in the Woods

製作:2019年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:ビリー・チェイス・ゴーフォース

出演:デヴィッド・リース・スネル/ジェニファー・ピアス・マタス/ジョン・マイケル・フィッシャー


とある田舎町に越してきた一家。息子は特殊学級の問題児ではあったが、そこそこ幸せに暮らしていた。だが、ある時息子が暴力沙汰で停学になってしまう。気晴らしに家族でハイキングに出かけると、公園にボロいドアが落ちていた。なぜかそれを気に入った母親のエヴェリンが持ち帰って自宅に取り付けるが、そのドアは子供をさらう魔の入り口だった…


予告編

感想



さて、2021年も変わらず得体の知れないB級C級Z級映画をガンガン観ていこうと思います。

ということで新年一発目はこれ。

アマプラ配信作ですが毎度おなじみitnでもUncorkdでもない初見の製作会社?の作品でした。

まあまあぼちぼちそれなりにつまらないといった無難なクオリティ。

アマプラの中では全然ましな方ですね。

今年は幸先のよいスタートを切れました。



導入は概要に記した通りですが、いきなり非常に大きなツッコミどころがあります。

主人公の一家が州立公園へピクニックに行くんですが、そこにひっそりと打ち捨てられていたボロくて汚いドアを「あら、うちの廊下にピッタリね」などと言って持ち帰ってしまうのです。いくらDIYが趣味でもあんなばっちくて不気味な粗大ゴミを喜んで回収するなんてあり得ない。野生動物の糞とか小便まみれかもしれんし。普通腐食してるだろ。あとサイズは合うのか?


まあ子供を狙う魔のトビラですから、なんかそういう持ち帰らせたくなるオーラでも出してたのかもしれませんが。


で、案の定愛する一人息子がその魔のトビラの向こう側に連れ去られてしまい、両親はなじみの霊能力者にすがりつきオカルト的な手法を駆使してどうにか取り戻そう、というのが本作の主題となるわけですが…


この霊能力者のキャラがやたら濃いんですよね。昔のヤクの売人みたいな恰好をしている聴覚障碍者。うさんくせえ…。こっちは両親、特に母親のエヴェリンが主人公なんだと思って観ていたんですが、後半はほぼこの霊能力者の独擅場となります。と言っても、ひたすら悪魔と交渉してるだけなんでかなりダレますが。あんな普通に会話できる悪魔ってのもどうなんでしょうね。結局誰も死なないんでホラー的な怖さもほとんどないです。



という感じで全体的にダルくて眠たい微妙な映画ですが、オチには結構驚かされました。

悪魔と一体どんな取引をしたのかと思ったら、まさかあんなことをしていたとは…

両親は自分さえ良ければいいだろうけど、あの霊能力者はよくあんな条件を通したもんだ。後々罪悪感で苦しむだろ。顧客さえ満足すればヨシというビジネスライクな霊能者だったのかな…。


ただ、後でチェックするとアマゾンレビューで容赦なくあっさりネタバレしてる人がいたので、これから観ようと思っている人はくれぐれもそこを見ないように注意してください。


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