アマゾンプライムビデオの謎



先日のウォールストリートジャーナルでこんな記事がありました。

「アマゾン「プライム・ビデオ」、アマ作品横行 陰謀説も」

アマ作品横行はともかく、陰謀説とは穏やかじゃないな…と思ったら、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のつもりで再生したら「エンドゲーム」という紛らわしいタイトルの陰謀説流布ドキュメンタリー動画だったという話でした。


私も当然プライム会員なのでアマゾンには毎日のようにお世話になっている…というか、もはや依存症の域に入りつつあります。去年など1年で365回以上買い物してましたからね。それも昔と違い、電子書籍やデジタル音楽、ビデオ配信が主なので宅急便が毎日届く煩わしさもない。便利な世の中になったと喜ぶべきか、アマゾンが世界を支配しつつあると警戒すべきなのか。

何にせよアマゾン無しではもう生きていけません。もしもアマゾンが独自のデジタル通貨など発行し出したら世界共通通貨になるのではないか。そうなるとアマゾンが世界の中央銀行ということに…。まあ、今はやるつもりがないと明言しているようですが。


   


それはさておき消費者目線でプライムビデオを見ると、確かに最近は何だか迷走し出しているような印象があります。

何が出てくるかわからないビックリ箱的な楽しみは大好きですが、それにしても2019年の年末の魔物共はアレすぎた。開けたらせいぜいヘビかカエルが飛び出してくるぐらいのビックリ箱だろうと思ったら、ヒヨケムシかフェイスハガーだったぐらいのアレっぷりでしたからね。


アマゾンはもしかしてプライムビデオで配信される大量の作品に対して全く何の検閲もしていないのでは?

つまり投稿者が勝手にアップロードできるユーチューブと変わらない猥雑な動画プラットフォームなのでは?

という疑いを抱いてしまったわけですが、この度のWSJの記事によってそれが裏付けられました。しかも現状のプライムは大半がそういった自動システムを通じてアップされた動画とのことです。道理でポロニア作品やデビシャやジョーズインジャパンがいつまでも野放しになっていると思った。

まあ外国映画の場合日本語字幕を付ける必要がありますから、年末の魔物共も結局馴染みの配給会社のどれかの仕業だとは思いますがね。邦題とか宣伝文句の付け方も既存の配給会社の手法に極めて近い。しかし黒幕の特定までは出来ない…


プライムビデオは会員無料のものもあれば200円のもあるし、440円のもあったりと価格の基準もいまいち不透明でしたが、投稿者が選択しているとなれば理解はできます。

まあ、ドールズ 異質な同居人で200円取られたのは未だに納得してませんがね。
あれでカネを取れると判断しやがったのは一体どこのどいつなんだ?


さらに、プライムビデオの場合はユーチューブともDVDとも違って誰が提供しているのかわからないのが厄介です。DVDだと、いかに詐欺的ジャケットであったとしても「これプライムウェーブレーベルか…面白そうに見えるけど擬態だな、やめとこう」と判断することが出来ました。しかし今の仕組みではそれが出来ない。ということはいくらでもやりたい放題となり、やがてパズルインスタ・オブ・ザ・デッドのような極めて悪質なジャケ詐欺が横行するようになるでしょう。プライムビデオに対する色々な疑問はある程度解けたものの、結局はどうにもならんという話でした。



それでも防ごうとするなら、やっぱり人柱によるアマゾンレビューが必要でしょうね。私もこんな大して誰も見てない場末のブログで人柱活動をするのではなく、アマゾンでやった方が世の中のためになりそうです。「ドールズ」もマザー・クランプスサタン 悪魔の子も未だに誰もレビューしてませんしね。


とはいえ、アマゾンでレビューを書いても何のメリットも無いのがつらい。何らかの見返りがあればやってもいいんですけど。いつかアマゾンが独自のデジタル通貨を発行することがあれば、得体の知れないアマチュア映画レビューでもそれで報酬がもらえるようになるかもしれませんが、それまでは個人ブログの方がいいかなと思いました。

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