「シン・ヘイル・メアリー」 感想 便乗作は鮮度が命

概要

原題:THE LAST HAIL M.A.R.Y.

製作:2026年アメリカ

発売:ニューセレクト

監督:マーク・ゴットリープ

出演:ジュリエット・セシル/エスメリー・スターリング/ブレネン・アモネット/キャニオン・プリンス/ビアンカ・フォシュト 


太陽系に、大変動の危機が迫っていた。太陽フレアの膨張は止まらず、呑み込まれた水星が消滅。金星が消えるのも時間の問題、そして次は地球の番だ。宇宙ステーション《ISS》の科学者チームは、太陽の暴走を止めるため必死の研究を続けるが、有効な対策は見つからない。そんな時、謎の宇宙船が接近してくる。それは火星を統治し、地球と敵対しているエイリアン、クルエンタン人の宇宙船だった。彼らはこの共通の危機に立ち向かうため、人類との共闘を申し出てくるが……。

(ニューセレクトHPより)

予告編

感想



アサイラムの例のパチモン。

U-NEXT399P。



元ネタが相当なヒットを飛ばしてからさほど間が空いてないので、いつもより話題性がある模様。アサイラムやアルバトロスのことをよく知らない人が「恥を知れ!」なんて怒っているのも目にしました。そんなもん知るわけないじゃないですか。面白がってる側としては若干申し訳ない気分にならないこともないこともないです。なんせ私はこのためにわざわざ本家を予習しましたからね。果たしてどの程度パクれているのか!?



結論から申し上げますと全くパクれてはいませんでした。タイトルとジャケで釣れれば何でもいいんだよ!という熱いペテン師魂しか感じない出来栄え。まあいつもそうなんですけどね。



太陽が死にそうになっており、周囲の惑星を吸い込んで核融合を再開しようとしているとか何とか。まるで太陽に意思があるかのような話でしたがよく分かりません。とにかく、それを防ぐために目下険悪な関係である火星人と協力して頑張ろうという話。



こうしてみると一応本家を参考にした形跡はあります。けど、火星人のビジュアルがあまりに安すぎて、それだけでもう期待されていたパチモン臭が消滅。これはいいことなのか?悪いことなのか?



なんせその辺の人間に薄いマスク1枚かぶせただけですからね。それで火星人と言われても困る。どちらかといえばまだ「変なメンズパックしてる人」に近い。と思ったけど清潔感がないからやっぱりただのキモい人です。



余計な諍いがなくみんないい人だった本家とは対照的に、こちらはそこら中で無駄な分断といがみ合いが起きまくります。この手のクソ映画においては、スムーズに物事が進んでいくと尺が余っちゃうという構造的問題がクッキリ浮き彫りになっていました。



最初から最後まで宇宙が舞台なので、アサイラム定番の時間稼ぎ要員である山賊も出せない。「ムーンインパクト」みたいにメンバーがISSに向かうところから始めれば山賊を出せるんですが、撮影をひとつのセット内だけで手早く済ませたいという事情もあるのでしょう。パチモンリリースは何よりスピード感が大事ですからね。可能なら本家より早く出したいと思っているはずです。



「月からヘリウム3を採取して

太陽にぶち込めば、太陽を再始動できる!」



なんて話になるのは構わないんですが、そのためにレゴリス・スパイクを使うぞ!とか、ハルシオンモジュールは使えないからクエストモジュールを使うのよ!とか、なんかみんな当たり前のように専門用語をまくしたてるけど聞いてて全然分からない。彼らは雰囲気で太陽系を救おうとしている。こちらとしては司令室にバールのようなものがあるのを見て笑うのが精いっぱいでした。





「シン・ヘイル・メアリー」(Amazon Prime Video)




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